ここのところ、お問い合わせで「多いな」と感じているのが
「多浪生の親だが、もう一年やらせていいのか迷っている。
医学部入試で多浪生は不利と言われるが、本当のところは
どうなんだ?」というお問い合わせです。
私達、メルリックス学院の見解は「確かに多浪生は厳しいと
感じる大学もあるが、ほとんどの医学部で多浪だからという
理由で合格できないということは無い」です。
このブログでも何度か触れましたが、メルリックスでは外部の
方にはお伝えできない医学部入試情報をメールマガジンという
形で生徒には伝えています。
そのメルリックスの内部限定メールマガジンの12月4日号と
12月5日号、12月11日号の3回に渡って「メルリックスからの
各大学別合格者で、その年の最も浪人年数の多い合格者」を
伝えています。
このデータは過去3年分の合格者を調べ単年ごと、大学ごとに
まとめてあります。
例えば、順天堂大学医学部のメルリックスからの合格者で各年度の
最高浪人年数は2015年度1浪、2014年度 1浪K、2013年度 現役
となっています。Kと付いているのは繰り上げ合格者という意味です。
この過去3年の合格状況を見ると
「順天堂大学医学部は多浪生には厳しい」
と言えそうです。ちなみに更にもう1年遡った2012年度では2浪女子が
合格しています。
もちろん、これはあくまでメルリックスからの合格者ですから、3浪や
4浪の合格者もいるかもしれません。しかし、順天堂大学医学部に
進学した生徒から毎年、聞き取りをしますが
「再受験の人はいるけど、3浪以上はいないと思う」
との答えが返ってきます。やはり順天堂大学医学部は多浪生に
厳しいと考えて良さそうです。
慶應義塾大学医学部も同じようなデータで、過去3年では1浪K、
1浪、2浪となっています。慶應義塾大学医学部も多浪生には
厳しいかもしれません。
一方、よく「多浪はダメと聞いた」と言われる埼玉医科大学の
メルリックスからの合格状況は2015年度 3浪K、2014年度
3浪K、2013年度 3浪Kでした。Kが付いていますので、いずれも
繰り上げ合格です。私達としては世間では多浪生は無理と
言われているらしい埼玉医科大学も、少なくとも3浪までは
大丈夫だと考えています。今年も3浪生が繰り上っています。
その他の大学では北里大学医学部が2015年度 6浪K、
2014年度 7浪K、2013年度 7浪となっています。
過去3年でメルリックスから5浪以上の生徒が合格した大学は
14大学あります。今年は7浪生が東邦大学医学部に合格しましたので
15大学と言ってもいいでしょう。メルリックスにも多浪生が、それほど
多くいるわけではありませんが、良く頑張ってくれています。
「医学部は多浪はダメ」という話は、多浪生を医学部に合格させた
経験の少ない予備校から出ているのかなと思っています。
私は、医学部入試で多浪ということは、ほとんど気にしなくていいと
考えています。ただし、多浪生が医学部に合格するために必要なことも
あります。
それについては明日、お伝え致します。