来年1月からの2017年度医学部一般入試の出願受付が、
12月5日(月)から始まりました。
12月5日(月)から入学願書の受付を開始したのは
埼玉医科大学、杏林大学医学部、金沢医科大学、藤田保健衛生大学、
兵庫医科大学(センター試験利用前期)、川崎医科大学の6校です。
このうち埼玉医科大学では2月12日(日)に1次試験を行う
後期試験の出願受付も、前期試験の出願受付と同時に始まりました。
後期試験の出願締切は2月3日(金)必着ですので、
もちろんまだ急ぐ必要はありません。
また、岩手医科大学医学部の出願受付は、歯学部と同一日の
12月6日(月)から始まりました。
岩手医科大学医学部は出願締切が最も早く、1月5日(木)消印有効です。
来週の月曜日、12月12日には兵庫医科大学(一般)、
順天堂大学医学部など9校で医学部の出願受付が始まります。
医学部の出願書類の中には、医学部や大学の「志望理由」や
昭和大学医学部の「最も誇れること」、東京女子医科大学の「自己評価書」など、
様々なことを書く必要がある場合があります。
さて、この出願書類を書き上げるにあたって、志望理由などに
どの程度の時間をかけるべきでしょうか?
私は「なるべく時間をかけて欲しくない」と思っています。
医学部受験生の中には、「出願書類の志望理由が上手く書けたら
合格に近づく」と考えている受験生も多いようですが、
それは考え過ぎです。
そもそも、出願書類そのものは評価の対象外です。
考えてみてください。本人が書いたかどうかわからないものを
入試の合否判定に使えるはずがありません。
医学部受験生の皆さんの中には、入学願書に記入する「志望理由」を
高校や塾・予備校の先生に何度も添削していただいて、
時間をかけて書き上げている受験生も少なくないように思います。
要は、「医学部に合格するために、そこまでする必要があるのか」
ということです。
添削していただくことそのものは、いいことだと思います。
「文章としておかしくないか。幼稚ではないか」
「ポイントがずれていないか」等を第三者の目で見ていただくことは
意味のあることだと思います。
しかし、そこに時間をかけ過ぎるのは賛成しません。
繰り返しますが、自分自身の力が試される学力試験、面接、小論文と違って
出願書類は、受験生本人の力を試すことにはなりません。
医学部入試で、「学力試験の問題が事前に渡され、
期日までに解答を提出してください」と言っているのと同じことです。
書くのは受験生本人だとしても、解答を作成したのが誰かは問わないようなものです。
このやり方では、入学試験の合否判定に使えるはずがありません。
では、出願書類には適当に書いておけばいいのか、と言えば、それも違います。
面接に際して、面接官は出願書類を下読みしていますから、
いい加減なことは書けません。
真っ当なものを書く必要はありますが、「必要以上に神経質にならない」
ということです。
出願書類で一番苦労するのは「その大学の志望理由」でしょう。
メルリックスの「私立医学部に日本で一番詳しい」スタッフの頭の中には、
各大学から直接聞いている、それぞれの大学が志望理由で言ってほしいことが
ギッシリと詰まっています。
生徒からの相談に「あの大学は、ここを押している」と即座に答えています。
しかし、ヒントは与えますが、何度も書き直させることはしていません。
そこまでする必要がないことを一番わかっているからです。