年が明け「いよいよ入試が目の前だ」という気持ちに
医学部受験生の皆さんだけでなく、全ての受験生が
なっていることでしょう。
ここでのポイントは「全ての受験生」ということです。
言葉を変えれば「自分だけじゃなく、受験生全員が
『入試は目の前だ』と思っている」ということです。
入試が近づいて精神的なプレッシャーを感じたとしても、
それは「受験生なら当たり前」のことなのです。決して
自分だけがプレッシャーを感じているとは思わないで下さい。
もし、入試が目前に迫っても全くプレッシャーを感じない
受験生がいたとしたら、それは「合格をあきらめている受験生」です。
大学入試の中でも飛び抜けて厳しい医学部入試を前にして
「受かりっこない」と思っている医学部受験生ならプレッシャーも
感じていないかもしれません。
しかし、たとえ合格の可能性は低いと思っていても
「ここからの頑張りで大逆転があるかも」
と思っていれば、プレッシャーはどうしたって感じるでしょう。
何度も言いますが「プレッシャーを感じているのは自分だけではない。
プレッシャーを感じるのは受験生なら当たり前」ということを
しっかり認識して下さい。
話は変わりますが、活躍しているアスリート達が「ルーティーン」
という言葉を口にすることを聞いたことがあるのではないでしょうか?
例えばメジャーリーガーのイチロー選手は打席に入る前の動き、
バッターボックスでバットを構える際の動きが、いつも同じです。
それどころか朝起きて野球場に入り試合までの過し方も同じだそうです。
ちなみに朝食は、いつもカレーライスという「伝説」まで生まれるほどです。
ラグビーの五郎丸選手のフリーキックを蹴る前の独特の動作も
話題になりましたが、あれも「ルーティーン」です。
一流のアスリートでも、どんな時でも自分の力を全て出すことは
難しいことですから、自分の力をきちんと出すためにルーティーンが
あります。一連の同じ動作を通じてメンタルを安定させ、いつもの力が
発揮できるようにしているのです。
受験生も同じです。受験生の皆さんが極度に緊張する入試本番で、
自分の持っている力を出し切ることは簡単なことではありません。
入試本番で、自分の力を出し切るために自分流のルーティーンを
作ってもいいと思います。
朝起きてから勉強を始めるまでの一連の流れを決めるのです。
入試当日を、「いつもと違う日」ではなく「いつもと同じ日」にするのです。
まず、朝起きる時間を決めましょう。東京女子医科大学は8時50分
試験開始です。東邦大学医学部、日本医科大学、関西医科大学などは
9時試験開始です。朝起きて頭がフル回転するまで2時間かかると
言われていますので6時半には起きたいところです。
朝起きてからの行動、流れを決めて下さい。
予備校などに出掛けるのなら、出掛ける時間も一定にして、入試当日も
いつもの時間に出掛けられれば理想的ですが、現実的にはそうも
行かないでしょう。そこまで気にする必要はありません。イチロー選手だって
デーゲームがあったりナイターだったり、ホームゲームだけでなく遠征も
あります。何から何まで同じである必要はありませんが、同じ流れに
出来ることは、そうすればいいだけです。
勉強を始める前の流れも、
「缶コーヒーを飲んでトイレに行って」
でもいいですし
「席に着いたら首を2回まわしてから、シャープシルと消しゴムと替え芯を
に並べてから勉強を始める」
でもいいでしょう。
入試当日も、いつもの自分でいられるよう自分なりに工夫してみて下さい。
その一つの方法としてルーティーンもいいのではないかと思います。
明日は、「ファイル式のノートを一冊用意して下さい」ということを
お伝えいたします。
ところで年末年始もメルリックスの自習室でいつものように勉強をする
生徒たちがいました。大晦日もお正月も関係なしに自習室で勉強を
していました。
「まだやれる」「やれば伸びる」
と考えているからこそだと思います。
今、何より大切なことは、この気持ちだと思います。