岩手医科大学で繰り上げ合格がありました。
「さっき、親のところに岩手医科大学医学部から
繰り上げ合格の通知が届きました」と生徒が報告に
来てくれました。
1次試験には数校合格していたものの、まだ医学部の
合格通知は受け取っていませんでした。
この生徒は明日の日本医科大学後期入試に向けて勉強を
していましたが、報告に来てくれた時のホッとした表情が
印象的でした。これまで少し長く苦労していただけに
「やっと終わった」という解放感もあったのでしょう。
「近畿大学医学部後期も受けるつもりだったが、そこまで
気持ちが続かないかもしれない」と言っていました。
それが受験生心理だと思います。
「とにかく今は、明日の日本医科大学に集中しよう。
気分よく受けられるから実力は出し切れるはず」と私から
話しました。
この生徒は大手予備校の国公立医学部を目指すコースで
頑張っていて、1次試験には合格できても2次試験に合格
できない年が続いていました。昨年も岩手医科大学医学部を
はじめとする複数の医学部の1次試験には合格していました。
「何かを変えなければ」ということでメルリックスに来てくれ、
これまで国公立医学部に向けた勉強をやっていたものを、
私立医学部で出る問題を解くための勉強に集中しました。
医学部受験生の方や親御さんとお話しさせていただくと
「国公立医学部で出題されるような難しい問題が解ければ、
それより易しい私立医学部の問題は簡単に解ける」
とおっしゃる方が少なくありません。
医学部入試はそれほど単純ではありません。国公立と私立の
併願がなかなか上手く行かないのも、国公立と私立とでは
求められるものが異なっているからです。
大変真面目な生徒で、私たちのアドバイスも素直に聞いてくれ
私立医学部に合格するために必要なことに集中してくれました。
「私立医学部特有の問題に触れ、そしてそれに対しての実践的な
解き方を学んだことが役に立った」と担任には話していたようです。
少し長めの多浪生でしたので、医学部2次試験の面接と小論文も
しっかりと仕上げました。2次試験前日には、待機している小論文の
講師にギリギリまで質問をしていました。
面接は、多浪ということから聞かれるであろう質問を想定して
練習を重ねました。この生徒の面接練習を担当したスタッフは
「少し控えめな印象の生徒ではあるものの高校時代は運動部で
体力もリーダーシップもあることを上手にアピールできるように指導した」
とのことです。
また、多浪生でしたので圧迫面接の練習もしたそうです。
そのかいあってか本番の面接では面接官が「ホーっ」と自分の
答えに感心してくれたとのことです。
日本医科大学後期もありますし、他の医学部の繰り上げ合格が
来るかもしれませんが、岩手医科大学から繰り上げ合格の連絡が
来たことで、とりあえず長かった浪人生活に区切りを付けることが
できました。