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帝京大学医学部推薦入試の驚くべき結果(2017-05-22)

帝京大学医学部では今年度入試から一般入試を1次試験と
2次試験に分けただけでなく、推薦入試も定員10名で
久し振りに復活させました。

大きな入試改革のあった帝京大学医学部の入試結果を
推薦と一般に分けてお伝え致します。

まず帝京大学医学部の推薦入試から。
帝京大学医学部では、一度は廃止した推薦入試を募集人員
10名で復活させました。
志願者は驚くことに24名で、志願倍率は2.4倍でした。
後述しますが今年度の帝京大学医学部一般入試の志願倍率は
84.7倍ですから、推薦入試の2.4倍と比べその差は非常に
大きいものがありました。

そして、もう一つ驚くべきことがあります。
帝京大学医学部推薦入試の募集人員10名に対し、なんと
合格者は3名でした。
帝京大学医学部として合格ラインをギリギリまで下げたものの、
それでも3名しかクリアできなかったのだと思われます。

帝京大学医学部の合格最低点を見ると、同じ300点満点で一般は
213点、推薦は182点と31点の差があります。3科目ですから
1科目10点低いということになります。
もちろん、問題が違いますので単純な比較は出来ませんが、
一般入試に比べ多少なりともチャンスの大きい入試だったことは
間違いありません。

少し自慢のようになって恐縮ですが、帝京大学医学部推薦入試の
合格者3名のうち2名はメルリックスの生徒でした。
帝京大学医学部推薦入試の定員10名には「福島県地域枠」の2名が
含まれていますので、推薦入試の合格者3名のうち1名が「福島県地域枠」
での合格者であるならば帝京大学医学部推薦入試一般枠の合格者2名は
2名ともメルリックス生だったということになります。
(このブログの読者の方から、もう1名の入学者は北関東出身の現役生だったと
お知らせいただきました。ありがとうございました。2017.5.30)

ここからが大切な話ですが
「なぜ帝京大学医学部推薦入試の志願者が少なかったのか?」
を考える必要があります。

帝京大学医学部推薦入試の志願者が、これほど少なかった理由の
一つとして「受験資格は評定4.0以上の現役生のみ」ということも
挙げられます。

現役生にしか受験資格が無いわけですから、志願者は少なめになるのも
当然と言えば当然です。
しかし、同じ「新設医学部」で募集人員も同じ10名、受験資格は評定平均
4.0以上の現役生、と帝京大学医学部と同じ条件の兵庫医科大学推薦入試の
志願者は73名でしたから、志願者24名の帝京大学医学部は、いかにも志願者が
少ないと感じます。

帝京大学医学部推薦入試の志願者が少なかった最大の理由は
「知らなかった」
です。医学部の入試変更を「知らなかった」医学部受験生が多くいました。

入試変更、入試改革初年度と2年目ではこれまでも志願者数にかなり違いが
ありました。

今年の11月に予定される帝京大学医学部推薦入試では、試験科目が英語と
国語、数学、物理、化学、生物の5科目から2科目選択という受けやすさから
志願者はかなり増えると予想されます。

この他に考えられる理由として
「過去問がないから」
ということも考えられます。初年度ですから、どんな問題が出題されるか
分からないことに不安を感じた医学部受験生もいたかもしれません。

メルリックスでは、帝京大学医学部が以前、推薦入試を行っていた時の
過去問を持っていましたが、それとは全く異なる出題傾向になることを
教員向けの入試説明会で詳しくうかがっていました。
そして、結果に結び付けることが出来ました。

こういったことから、医学部入試で結果を手にするためには「情報力」も
絶対に欠かせないことが分かっていただけると思います。
今年も私と「日本で私立医学に一番詳しい」スタッフとで、6月1日(木)に
帝京大学にお邪魔させていただきます。公表されない医学部入試の情報を
少しでも手に入れて来ようと思っています。

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