医学部入試

「医学部の面接」では不足です (2017-10-03)

土曜日と日曜日は東京医科大学の推薦入試対策講座を行いました。
東京医科大学の公募推薦入試の受験資格は現役生にのみ与えられますので、
講座受講生も全員、現役生です。

現役生ということは、医学部の面接を実際には経験したことがなく、
不安もあると思います。こういうこともあって皆さん大変真剣に
模擬面接に臨んでくれました。

受講生の皆さんの中には「面接は全く初めて」という方もいましたが
「何度か練習したことがあります」という方もいました。

「面接は全く初めて」という受講生には
「そもそも医学部の面接は何のためにおこなうのか」
「医学部の面接で医師の適性を見ていないとは言わないが、
それ以上に見ていることがある」
「面接には正解も不正解も無い。あるのは印象だけ」
等、医学部入試の面接で合格するための本音を話しました。

「面接の練習は何度かしたことがあります」という受講生と
東京医科大学推薦入試の模擬面接をやっていて気になったのが
「医学部の面接は、こう答えればいい」というテンプレート、
雛形があるかのように話す人が何人かいたことです。

東京医科大学推薦入試を受験するのであればやるべきことは
「医学部の面接対策」ではなく「東京医科大学推薦入試の面接対策」です。
東京医科大学推薦入試の面接では「昨日はよく眠れた?」といった
質問から入ることがよくあります。なぜ、東京医科大学の面接では
この様な質問を行うか、その意図を理解することから東京医科大学
推薦入試の面接対策は始まります。

また、東京医科大学の面接では倫理観を問うような質問がよくされます。
世間話の様な流れの中で聞いてきますので注意が必要です。

まもなく聖マリアンナ医科大学の推薦入試対策講座も始まります。
聖マリアンナ医科大学の推薦入試の面接は個人面接の他にグループ討論も
行われます。

医学部のグループ面接やグループ討論は、大学によって本当にやり方が
違います。例えば、関西医科大学推薦入試ではグループ討論と言っても
私立医学部で唯一、ディベートを行います。
金沢医科大学のグループ面接(実態はグループ討論)では別室で9分間、
資料を読みます。福岡大学医学部のグループ面接は、グループ面接と
グループ討論が入り交じります。
この様に医学部のグループ面接、グループ討論と言っても大学によって、
そのやり方は様々です。

特に医学部のグループ面接、グループ討論は大学によってやり方が全く
違いますので、なんとなくのグループ面接、グループ討論練習では全く
役に立ちません。必ず大学ごとの対策をする必要があります。

医学部の面接対策は、「医学部の面接対策」で終わらず必ず受験校の
面接対策をして下さい。

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