朝の電車の中の多くの高校生が、通学の電車の中で参考書や
プリントを一心不乱に見ています。
ちょうど期末テストの時期なんだと感じます。
「この中には、きっと医学部の受験生もいるんだろうな」と
思いながら、心の中でエールを送っています。

高校3年生は受験勉強と高校の勉強の仕方をしなければならず
大変だろうと思います。しかし、先輩方も通った道です。
ここは頑張り所と思って乗り切って下さい。

さて、現在の大学入試センター試験（センター試験）に代わる
新たな大学入試のための試験「大学入学共通テスト」の
試行調査が、全国約1,900校、約18万人の高校生を対象に
11月に行われました。
その時に使われた問題が公表されました。

この「大学入学共通テスト」は、暗記した知識を問うだけでなく、
十分な知識を基にした思考力・判断力・表現力を重視します。

こういった考えから、今回の試行調査で使われた問題を見ると、
現在のセンター試験に比べ、問題冊子のページ数が増えました。
数学I・Aは現在の16ページから32ページに倍増しています。
これは、問題の中にグラフや図が多く入ったことが大きな原因です。
今回の「大学入学共通テスト」の問題を見ると、全体的に
まず問題文を的確に読む力が必要だと思いました。

高校ではこういった問題に対応する授業を、これまでは
行っていなかったと思いますので、高校も手探りの状態が
続くと思われます。

この「大学入学共通テスト」を実際に受験するのは
現在の中学3年生ですので、現在の高校生は関係なさそうですが、
医学部受験生の中には浪人生も多く、何年かの浪人をすると
新しい「大学入学共通テスト」を受験する可能性があります。

現在の私立医学部入試のセンター試験利用入試は、
「大学入学共通テスト」を利用することになると思いますが、
私立医学部一般入試は、すぐには「大学入学共通テスト」の
影響は受けないと思います。

いずれにしても、医学部受験生の皆さんは、目の前の入試に集中して下さい。

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