先ほど、「自分の医学部入試の中でセンター試験を
どう位置付けるか確認して下さい」「センター試験を
使って医学部に合格する可能性があると考えられるのなら
センター試験対策を、そう思えないのであれば私立
医学部入試対策を」とお伝えしました。
そうしたところ早速「センター試験を使って
医学部に合格する可能性とは、具体的にどう考えれば
いいのか」と質問がありました。
確かに「合格の可能性」と言われても漠然としていますね。
国公立医学部と私立医学部併願の医学部受験生が
国公立医学部での合格を考えるならセンター試験の
目標は「9割」でしょう。しかし、これは目標ですので
実際には「これからセンター試験対策を進めて行けば
8割5分は取れる」と考えられるかどうかで判断しても
いいと思います。
私立医学部のセンター試験の公表されているボーダーラインで
最も低いのは埼玉医科大学医学部のセンター試験利用入試で、
550点満点で441点、得点率で80.2%です。
ただし、これは1次試験合格者の合格最低点で、昨年の
埼玉医科大学医学部センター試験利用入試の1次試験合格者は
144名で、このうち2次試験合格者は10名でした。
1次試験合格者144名の中から2次試験を受けたのは31名で、
2次試験合格者は10名ですから、成績上位層がある程度抜けた
としても、1次試験合格と2次試験合格の最低点には開きがあると思われます。
ちなみに河合塾が発表している埼玉医科大学医学部センター試験
利用入試のボーダーラインは得点率87.0%です。
この他の大学で注意してほしいのは、まず帝京大学医学部の
センター試験利用入試の合格最低点です。昨年の合格最低点は
600点満点の471点、得点率78.5%と公表されています。
この「600点満点」という点に注意して下さい。
帝京大学医学部のセンター試験利用入試600点満点のうち、
センター試験は300点です。
残りの300点は2次試験の英語が300点の配点になっています。
ちなみにこれも河合塾によると帝京大学医学部のセンター試験
利用入試のボーダーラインは得点率93.0%となっています。
これらを見ると私立医学部センター試験利用入試を考える際も
得点率は少なくとも80%は必要で、目標は90%と考えていいでしょう。
センター試験を使っての医学部合格可能性となると
最低でも8割は取れるかどうかでしょう。
ただ、8割では1次試験には合格できても2次試験を突破する
のはかなり難しいと思われます。
五分五分の可能性となると得点率85%を考えても良さそうです。
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