昨日、昨年2月の大阪大学一般入試前期日程の
物理での出題ミス・採点ミスについてお伝えしました。
大阪大学としては不合格としていた30人を改めて
合格としましたが、この30人の中には不合格になって
「1年、無駄になった」と思う人もいるのではないでしょうか。
この物理の問題に対し、外部から複数回「出題ミスでは
ないか」と指摘があったとのことですが、昨年の12月に
なって、ようやく出題ミスを確認したとのことです。
このニュースに対し、医学部受験生の皆さんも様々な
感想を持ったと思います。
以前、ある私立医学部でも後になって出題ミスがわかり、
本来なら合格になっていた受験生が不合格になっていた
として追加合格とした上に、本来なら1次試験に合格して
いた対象者に2次試験を行ったことがありました。
この時、なぜそういった事態が起きたのかを大学の方に
詳しくうかがうことができましたが、入試問題を作製
する現場では様々なことが起きているのだなと改めて
感じました。
この大学ではその後、チェック機能を強化したとのこと
で、これまでに出題ミスは起きていません。
今回、物理の入試問題を作製したのは大阪大学の物理学
の専門家だと思います。総合大学ですので複数の専門家
がチェックしていると思いますが、それでもこういった
ことが起きてしまったわけです。
物理学の専門家ではあっても、1年に1度、高校の履修
範囲内で作る入試問題に関しては、必ずしも専門家と
までは言えないでしょう。
一方で、予備校の講師は大学入試の問題を常日頃から
見ている大学入試の専門家ですから、出題ミスにも
気がついたのだと思います。
今年度の医学部入試では、こういったことが一つも無い
ことを祈ります。
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