医学部入試

明日は東京女子医科大学医学部、帝京大学医学部の1次試験です(2018-01-24)

こんばんは。
メルリックス学院トータルアドバイザーの鈴村です。

明日は東京女子医科大学、帝京大学の1次試験が
行われます。東京女子医科大学の試験会場は本学
キャンパスではなく、西新宿にある京王プラザホテル
です。この会場では、スクリーンに時計が映し出され、
その時計に合わせて試験が進行するので、自分の
腕時計に頼らなくて済む分、受験生は気が楽かも
しれません。

東京女子医科大学は当然ながら女子しか受験でき
ませんので、志願者数は他の医学部の約半数で、
ここ数年は1,500名前後で推移しています。
問題は標準的で癖のないものが出題されますが、
このところ、理科は化学と生物が難化、物理が
やや易しいという傾向が見られます。

入学者の合格最低点は昨年64.3%、一昨年64.0%
と64%台を推移しています。化学と生物が易化した
場合、もう少し最低点が上がるかもしれませんが、
まずはこのぐらいが目標になります。

また、1次試験で適性・小論文試験が課されます。
適性試験はYG検査と呼ばれる性格検査と、
4つの絵をストーリーに沿って並べ替える問題、
そして会話文の空欄に適切な会話表現を入れる
問題がマーク式で出題されます。これらは明らかに
コンテクスト(文脈)を理解しているかどうかを
確認する問題なので、特別な対策は必要ありません。

東京女子医科大学の一般入試で、小論文が出題
されるようになってまだ2年ですが、1年目は
資料統計型、2年目はテーマ型と、出題傾向が
安定していません。東京女子医科大学は指定校
推薦の小論文で資料統計型が出題され、
公募推薦の小論文ではテーマ型が出題されます。
今年もこのどちらかが出題されるのではないかと
予想しています。

ちなみに、昨年の東京女子医科大学の指定校推薦
入試の小論文では、生産年齢人口に関するグラフ
が出題され、公募推薦入試の小論文ではAIの利点・
欠点について出題されました。

帝京大学医学部の入試は昨年から1次試験と2次試験
に分かれました。
1次合格者数は公表されていませんが、おそらく
合格者のレベルから言っても、1次合格400~500名、
正規合格者は募集人員の100名を少し越えるぐらい、
繰上合格者は60~70名といったところではないか
と予想します。初年度の昨年は少し慎重になり、
1次合格者を多めに出したとも考えられるため、
今年はもう少し1次合格者を絞ってくるかもしれません。

正規および繰上合格者を対象とした合格最低点は
昨年が213点(71.0%)、一昨年が223点(74.3%)
です。1次合格ラインはもう少し低いと考えられる
ため、まずは7割が目標となります。

帝京大学の1次試験日は3日間あり、1日だけでも
3日全部でも受験できます。1日ごとに合計点を
出し、最も合計点が高い日の点数で合否が決まります。

例年、帝京大学には「受かりやすいと言われる日」が
存在します。昨年で言えば、3日目がそうでした。
今年は何日目が「当たり」かはわかりませんが、
問題が簡単な日であれば、最後の1点まで取り切る
つもりでミスなく処理し、難しい日であれば、
粘って解き切ることが重要です。

帝京大学は総合大学なので、高大接続といった
入試改革の動きにも敏感です。今年は記述部分が
少し増えるかもしれません。

時計と言えば、以前TOC五反田で行われた1次試験
当日に、いつもしている腕時計の電池が切れる
というアクシデントに遭遇した生徒がいました。
13階の試験会場に入ってから、腕時計が止まって
いることに気づき「どうしよう」と私のところに
連絡が来ました。

以前は、TOC五反田の近くにあるファミリーマート
で時計を売っていたのですが、その年から扱わなく
なったという情報を他の生徒から聞いていた私は
「2時間目に間に合うように五反田まで行くから、
1時間目は何とか頑張って」と連絡しました。

それから急いで五反田に向かい、無事に1時間目
と2時間目の間に、TOC五反田の1階エレベーター
ホール前で、自分のしていた腕時計をその生徒に
渡すことができました。
私の姿を見た瞬間、その生徒がホッとした様子で
私の名前を呼びながら駆け寄ってきたことを今も
覚えています。

その生徒はそんなアクシデントに遭いながらも
その大学の1次試験に合格しました。ところが、
他の医学部の1次試験にもいくつか合格していた
ため、相談した結果、その大学の2次試験は受験
しないことになりました。
腕時計を渡しに行ったことは結局無駄になりま
したが(笑)そんな極限状況の中でも自分なりに
やれたということは、彼女にとって非常に自信に
なったと思います。

その彼女とは、進学先の医学部が決まって、
一緒にランチを食べていた時に、女子医から
彼女の携帯に繰上合格の連絡がありました。
最後の最後まで様々なことがあり、まさに
入試期間を通して「伴走した」という感じの
1ヶ月間でした。

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