医学部入試

愛知医科大学医学部1次試験合格者は402名でした(2018-01-29)

こんばんは。
メルリックス学院トータルアドバイザーの鈴村です。

本日11時に愛知医科大学医学部の一般入試1次試験
合格発表がありました。402名の方が1次試験に
合格されました。昨年の1次合格者は415名でした
ので13名減です。志願者も昨年の2,133名から
1,976名に減っていますので、1次志願倍率は、
昨年の5.1倍から4.9倍とわずかに減少しました。

愛知医科大学の2次試験は小論文と面接が行われ
ますが、これがなかなか一筋縄では行きません。
以前、インターネットで話題になりましたが、
「結婚を約束していた彼女に別れの手紙を書く」
という小論文が600字で出題されたこともあります。

この「別れの手紙」は医師を目指す者であれば、
すぐ「患者さんにとって辛いこと、不利益なこと
をどう説明するか」ということのメタファーで
あるとピンと来ると思います。よって、どれだけ
誠実に、相手の立場に立って説明できるかが
ポイントになると思われますが、残念ながらこの
年は2次試験日が、岩手医科大学の2次試験日や
その他の医学部の入試日程との関係で、2日間の
うちの1日目に受験者が偏った年でもありました。
メルリックスから受験した生徒もほぼ全員が1日目
の2次試験を受験したため、2日目の小論文として
出題された「別れの手紙」を実際に入試で書いた
生徒はいませんでした。

ちなみに、その年の1日目の小論文は「動物園の
動物は幸せか?に類似している議題を立てて論じ
よ」というものでした。「動物園の動物は幸せか?」
という印象的なテーマを提示しておきながら、それ
に直接答えてはいけないという、ちょっと凝った
形の出題でした。これもまた「管理されている状況」
「終末期」「延命治療」といったキーワードが、
医学部受験生であれば浮かびやすいテーマでした。

愛知医科大学は面接も非常に力を入れており、1人
20分~30分で個人面接が行われます。圧迫面接の
場合もありますが、どちらかと言うと一筋縄では
いかない質問をされたり、絵や写真を見て思い浮か
ぶことを自由に答えさせたりなど、用意していた答
ではなく、受験生の人間性を見極めようとする質問
が多く聞かれます。

あまりにも「愛知医科大学の面接は厳しい」という
噂が流れ過ぎたためか、面接官のちょっとした言動
にも「あれは圧迫では?」と疑心暗鬼になるメルリ
ックス生も多く、面接が終わった後、面接官の1人
がエアコンの温度を変えるために立ち上がり、受験
生の傍まで歩いてきた時は「俺は、あの場で気を
利かせて何かするべきだったんでしょうか!?」と
後で聞かれました。
もちろん、面接官の言動に他意はなく(多分本当
に室温を調整したかったのだと思います)その生徒
は正規で合格しました。

また、出願書類の現住所にフリガナを振ったにも
関わらず「この町名は…何て読むの?」と面接官に
聞かれて、しどろもどろになってしまった生徒も
いました。この生徒も正規で合格しましたが、
将来の夢を「救命救急医」と答えたにも関わらず、
自分の短所を「優柔不断」と答えてしまい、「優柔
不断な救急医か~」と面接官に笑われてしまい、
「しまった!」と思ったそうです。

面接では「何を答えたか」ももちろん大切ですが、
それよりも「答えている時の態度」が重要である
ことがよく伝わってくるエピソードです。きっと
焦っている時の様子や、何とか答えようとしている
姿勢が、面接官には誠実で真面目に映ったに違い
ありません。問題ないと判断されたからこその
正規合格だったと思います。

昨年の愛知医科大学一般入試は正規合格146名、
1次補欠98名、2次補欠141名を出し、1次補欠
の補欠順位66位まで繰り上げ合格になりました。
このところ、愛知医科大学は1次補欠も全員繰り
上がらないことが多く、例外は一昨年に175名
が繰り上げ合格になったぐらいです。

1次合格者約400名のうち、まずは上位200名ぐら
いに入ることを目標としてください。そのためには
まずは小論文と面接をしっかり仕上げることが大切
でしょう。

入試が立て込んでいるこの時期に、なかなかメルリッ
クスまでお越しいただくことは難しいかもしれませんが、
月曜~土曜は9:00~22:00、日曜は9:00~19:00で
開館しておりますので、愛知医科大学の模擬面接を
希望される方は、ぜひお電話でご予約ください。
1回30分程度で詳しい内容をお伝えさせていただきます。
お時間があれば、小論文も個別指導で対応させていただ
きます(有料)。

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