学院長の田尻です。

昨日は、「私立医学部入試は2次試験に合格して
初めて医学部合格となるのだから、2次試験まで
きちんと仕上げて下さい」とお伝えしました。医学部の
2次試験は大学によって、その内容は様々ですので、
その大学に合わせた2次試験対策が欠かせません。

単に、医学部の小論文対策や医学部の面接対策では
十分ではありません。例えば今日、2次試験が行われている
帝京大学医学部の小論文(課題作文)は30分しか
時間が与えられません。帝京大学医学部の小論文
(課題作文)対策で何より大切なことは、与えられた
条件を満たし30分で書き上げることです。30分の中で
与えられた条件を満たせなかったり、決められた字数の
半分しか書けなければ、内容以前に厳しい評価と
なるでしょう。

医学部の面接も同様に、その大学の面接のやり方、
内容に対しての対策が必要です。昨日行われた
愛知医科大学医学部の面接では写真などを見せられ、
それについて論じる場面があります。昨日、愛知医科大学の
面接を受けた生徒によると今年は写真ではなく二つの
俳句が示され、それについて話させられたとのことです。
東海大学医学部の面接でも写真などが提示されたことが
ありますが、写真ではなく詩が提示されそれについて自分の考え感想を
話させられたこともありました。ですから愛知医科大学の
面接対策では「今年は写真ではなく詩や短い
文章かもしれない」と話していましたし「この場面では
ここを見られている」ということも話していましたので、俳句が
示されても落ち着いて答えられたようです。この例からも分かる
ように「医学部の面接対策」ではなく「その医学部の
面接対策」が必要です。愛知医科大学の面接では写真などを
見せられることを知らなければびっくりするでしょう。今日、行われている
北里大学医学部の面接も「2人同時に並ばされ比較される
面接」の対策が欠かせません。

医学部の面接指導を行っていて特に多く感じるのは
医学部受験生の答を聞いて「えっ、それで行く気だったの？」と
いうことです。答えた本人は、これでいいと思って答えている
ようですが、聞かされた私は「本気で、それでいいと
思っているの？」と聞きたくなります。1次試験に合格
したものの2次試験に合格しなかった場合
「多浪だから」とか「再受験生だから」と考えたく
なるかもしれませんが私にしてみれば「面接で、
その答では」と思うことも少なくありません。

長くなりますので明日も、この話を続けます。

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