学院長の田尻です。

今日は、慶應義塾大学医学部の1次試験日です。
慶應義塾大学医学部は、東京大学医学部、京都大学医学部と
並び称される日本でも最高峰と言われる医学部です。また、
慶應義塾大学は、早稲田大学と並んで「私学の雄」とも
言われます。

私学の雄と称される、慶應義塾大学と早稲田大学の大きな違いの一つに
「医学部を持っているか」があります。医学部受験生の
ご父兄などと話していると時々「早稲田の医学部は、出来ないのか？」
ということを聞かれます。特に昨年、東京女子医科大学について
週刊誌で、内紛と財政面で良くない話を書かれたこともあって、
「早稲田の医学部」について、よく聞かれました。

東京女子医科大学は、早稲田大学と連携して医学部の共同大学院を
設置しています。また、早稲田大学との共同研究拠点として
先端生命医科学センターを2008年に開設しています。このように、
東京女子医科大学と早稲田大学のつながりは深く、「女子医は、
早稲田になるんじゃないか？」という話が広まったようです。
慶應義塾大学が共立薬科大学と合併して薬学部としたり、
上智大学が聖母大学を吸収合併して看護学科を開設したりといった
経緯も、「早稲田と女子医が合併してもおかしくないのでは？」と
もっともらしい噂に発展したようです。

いろいろな医学部の方に、この件についてお聞きしましたが
どなたも具体的な話は聞いていないようでした。水面下で、
何かの話があるのかもしれませんが、少なくとも来年の4月に
突然開設されるということはないと思いますし、
多くの医学部関係者の間では「ないんじゃない」との見解のようです。

東京女子医科大学は女性医師の育成については、他の医学部の
追随を許さない素晴らしい大学だと思います。東京女子医科大学に
憧れを持つ医学部受験生は多いと思いますが、噂に惑わされることの
ないようにしてください。

ところで、今日の午後から大阪校に行って、近畿大学医学部後期、
関西医科大学後期、大阪医科大学後期の情勢分析と対応策を
話し合ってきます。結果は、改めてご報告いたします。

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