学院長の田尻です。
既に鈴村TAが、本日の13時に今年度の医師国家試験の
結果についての分析を、このブログでお伝えしましたが、
私も少し、今年度の医師国家試験の結果について
感想をお話しさせていただきます。
医師国家試験の合格発表についての詳細な資料は、
厚生労働省から報道関係者向けに「第112回医師国家試験の
学校別合格者状況」として配布されました。鈴村TAは毎年、
医師国家試験や歯科医師国家試験の合格発表当日、
厚生労働省まで行ってその資料を手に入れてきます。
鈴村TAが本日ブログに書いた分析は、厚生労働省の
正式な資料を基に書いています。
そのブログにもありますが、今年度の医師国家試験の
新卒、既卒を合わせた全体の合格率は90.1%、
新卒の合格率は93.3%でした。これは、医学部を
卒業することが出来れば、9割以上の人が医師免許を
手にすることが出来ると言い換えてもよさそうです。
とは言え、医師国家試験に合格できない人がいることも
事実です。鈴村TAも既卒の合格率について触れて
いますが、合格率93.3%の新卒に比べて既卒の合格率は
63.9%と大きく下がります。今年度の合格率トップ10に
私立大学医学部が7校入っていますが、私立医学部は
医師国家試験を意識するとともに、既卒者にも手厚い
フォローをしていた、ということだと思います。
既卒者の合格率で気になるのは、合格率が10%台の
医学部が2校あることです。鳥取大学医学部が14.3%、
大阪大学医学部が16.7%となっています。合格率20%台の
医学部は無く、30%台は33.3%の慶應大学医学部と名古屋大学医学部の
2校です。
医学部の中でも最難関と言われる大学の中に既卒者の
合格率が振わない大学があります。医学部は入学時の
成績ではなく、入ってからの努力が何より大切ということです。
医学部入試は、大学入試の中で突出して難易度の
高い入試です。その中でも最難関校の入試を乗り越える
能力があっても入学後、モチベーションを保てなければ
厳しい結果が待っています。
医師国家試験は基本的に医学部を卒業していないと
受験できません。どこの大学の医学部に進学するかも大切ですが、
医学部に進学して、そこでしっかり努力をすることの方が
より大切だと思います。
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