学院長の田尻です。
現在、2018年度の入試結果が判明している私立医学部
19大学を見ると、一般とセンター試験利用に分かれる
一般入試で、一般(前後期)とセンター試験利用入試
後期では志願者が減少しているのに対し、センター試験
利用入試前期だけは志願者が増えています。
では、そもそもセンター試験を受ける私立医学部受験生
とは、どのような受験生でしょうか?私立医学部だけを
受験するのであれば、センター試験は受験しなくても
問題ありません。むしろ私は、私立医学部専願の生徒に
対してセンター試験の受験を勧めてはいません。各大学の
医学部入試が始まる前に、センター試験で思うような点が
取れなくて意気消沈となる怖さがあるからです。
センター試験利用入試で私立医学部に合格しようと考えれば、
目標は得点率90%でしょう。これでも足りない大学もあり
ますが、まずは9割、少なくとも85%は欲しいところです。
これは本当に高い壁です。目標が極めて高いわけですから、
私立医学部専願の受験生全てがセンター試験を受験するわけ
でもありませんし、私立医学部専願者の中で、急にセンター
試験受験者が増えることは考えにくいところです。
センター試験を受験する私立医学部受験生の中で、もう一つの
グループが私立専願ではなく、国公立大学医学部との併願をする
グループです。国公立大学を受験するのであれば、学部に関係なく
センター試験は必ず受験しなければなりません。
私は、今年度の私立医学部センター試験利用入試前期で増えた
志願者の多くは、国公立医学部と私立医学部の併願者ではないか
と考えています。
例えば、国際医療福祉大学医学部ではセンター試験利用入試の
志願者が22.1%、138名増えています。一般では8.7%、240名
志願者は減っています。国際医療福祉大学医学部の特徴の一つが
私立医学部で最も学費が安い、ということですので国公立医学部
併願者も出願しやすいでしょう。
国公立大学医学部受験者はセンター試験が終われば、志望する
国公立大学医学部の対策に集中したいところです。センター試験
利用入試であれば、私立大学医学部の通常の入試に比べてその
負担はグッと低くなります。
また受験料も、センター試験利用入試は、どの大学でも低く設定
されています。
もし私立医学部のセンター試験利用入試の志願者に「国公立大学
医学部に合格出来そうだから、センター試験後は国公立対策に集中
したい」という国公立との併願者が増えれば当然、センター試験利用
入試の難易度は上がります。センター試験利用入試で、これまでなら
合格していたであろう受験生が合格できなければ、通常の一般入試にも
影響が及びます。
現時点では、私立医学部一般入試全体の志願者が減少したとしても
新たな受験者層の増加で難易度は、むしろ上がる可能性があると
考えています。
全ての私立医学部入試の結果が出揃ったところで、改めて考えて
みたいと思います。
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