医学部入試

岩手医科大学医学部の1次合格最低点は5割を切っています(2018-05-02)

こんにちは。
トータルアドバイザーの鈴村です。

今年から成績開示を始めた岩手医科大学医学部の
入試結果が、開示を請求した生徒のところに届き
始めています。試験を受けた生徒から「これまで
簡単だった英語が難しくなった」とは聞いていま
したが、昨年から難化傾向にある化学の点数がすさ
まじく、成績が返ってきた生徒達が軒並みショック
を受けています。

必然的に7割は必要と言われていた合格最低点も
下がり、今のところ、5割を切っていても1次試験
を通過したメルリックスの生徒がいます。残念なが
ら2次合格はなりませんでしたが、1次試験の合格
最低点が5割ラインである175点を切っていること
は間違いありません。

岩手医科大学医学部は「不合格者全員」が成績開示
できるので、1次合格者もこのように自分の得点を
確認することができます。

また、英語もやはり難しかったようで、英語と化学の
点数を見ると、岩手医科大学医学部は基準点(足切点)
を設けていないことがわかります。

別の私立医学部の入試ご担当者とも話していたのです
が、大学にとって「合格最低点」を公表することは、
時に勇気がいるのではないかと思います。例えば、昨
年の東京慈恵会医科大学医学部の正規合格最低点は、
44.80%と例年の60%前後と比べて随分と下がりました。
それでもきちんと公表するあたりに、伝統校の自負を
感じます。

このように、一口に合格最低点と言っても、大学側にも
様々な思いがあり、公表している基準も異なります。
東京慈恵会医科大学は正規合格者の合格最低点を公表し
ていますが、東京医科大学医学部は、成績を開示すると
「合格基準点」という形で、1次合格最低点を公表して
います。東京女子医科大学医学部は、入学者の合格最高
点・合格最低点という形で公表しています。

大学ごとのデータを見る時はその点にも注意する必要が
あります。

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