おはようございます。
トータルアドバイザーの鈴村です。
日本対ベルギー戦のあった月曜日、医学部に進学した
卒業生と久しぶりに会って食事をしました。
彼はサッカー王国と呼ばれる県の出身であり、高校は
サッカー部でした。2次試験の面接では、どこも高校
時代のサッカー部について聞かれましたが、面接で
最も答えるのが難しかった質問は、埼玉医科大学医学
部で「海外で活躍すると思う日本のサッカー選手と、
その理由は？」と聞かれたことだと言っていました。
(ちなみに、面接では「香川真司」と答え、その理由を
「海外に行くことを早くから目標にして、そのために
言葉を勉強してチームメートに少しでも早く馴染もう
と努力しているから」と答えました。今から思えば当
たっていますね)
食事をしながら、メルリックスにいた当時の思い出話に
花が咲きましたが、彼はMクラスと呼ばれる「私立医
学部受験コース」で上から2番目のクラスに所属してい
ました。その年のM-2クラスは9人中6人が医学部に
合格し、今も時々集まるなど仲良くしているようです。
※現在のクラス編成は当時とは異なります
大学でもサッカーをやっている彼に「サッカーを観てい
ると、明らかに流れがどちらかに傾いて押せ押せになっ
ている時があるけど、あの流れはどうやってできる
の？」と聞いてみました。すると「集中力」という答が
返ってきました。
「チーム全体の集中力が高まっている時は、ずっといい
流れができてる。でも、そういう時は自分の体の限界を
越えて動いてしまうので、足が攣りやすくなったりする
から注意しないといけない」
「ワールドカップを観ていても、よく足が攣っている選
手がいる。一流のプロ選手があり得ないと思うかもしれ
ないけど、あれも集中力が高まって自分の限界を知らな
いうちに越えた結果、起こる現象」
そんな話をした後に、日本対ベルギー戦の、最後の最後
にシュートを決められた試合を観て、改めて彼の言った
「集中力」という言葉が思い出されました。
延長戦に突入しようかというあの状況で、一瞬の隙を突
いて決められた時に「これが集中力の差であり、地力の
差か」と思いました。技術や体力といった面だけでな
く、最後の最後まで集中力を保てるということも、実力
のうちだということを強く感じました。
私は阪神ファンなのですが、2003年の日本シリーズ最終
戦で、9回ツーアウトから代打で出てきた広澤が最後に
ホームランを打った時のことを思い出しました。6-1と
敗色濃厚、あとワンアウトでダイエーが日本一になると
いう状況で、広澤が一矢報いるホームランを打った時、
長くヤクルトの4番を務め、打点王などのタイトルを何
度も獲ったことがある一流の選手は、やはり地力が違
う、集中力が違うと感動しました。
その地力の差、集中力の差を生むのは、月並みな言葉で
すが、やはりメンタルなのだと思います。自分がやって
来たことを信じて、目の前のことに集中する。そして最
後の最後まで諦めない。当たり前のことばかりですが、
追いつめられた状況で、それをやり切るのは並大抵のこ
とではありません。
サッカー部の彼も、後期まで諦めずに受験し、いくつか
の補欠を信じて待った結果、最後の最後、3月26日に
医学部から繰り上げ合格の連絡がありました。
藤田保健衛生大学の後期2次試験の朝、受験票が見当た
らずに焦って電話がかかってきた思い出話なども出て、
久しぶりに楽しい時間を過ごしました。
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