医学部入試

東京医科大学の女性差別について(2018-08-02)

今日の読売新聞朝刊1面トップに「東京医科
大が今年2月に行った医学部医学科の一般入試で
女子受験生の得点を一律に減点し、合格者数を
抑えていたことが関係者の話でわかった」という
記事が掲載されました。

1面トップの他、社会面のトップにも「離職の
恐れ 女子を敬遠」という見出しの関連記事が
ありました。

私の感想を一言でいうと「残念」です。

医療現場では「女性医師は結婚、出産などで
離職することもあるので使いにくい」という声が
あるようです。

それに対して「女性医師が働きやすい環境を整備
することが大切だ」という声もあるようです。

医療界で様々な意見があることは承知していますが
私は、医師を目指す女子の生徒を日々そばで見て
いますので、報道されたように女子の受験生を
一人ひとりを見ることなく一律に差別することは
承服しかねます。

男子も女子も関係なく、生徒達は医学部合格を
目指して毎日、頑張っていますが、医師を目指す
女子生徒は「医師は体力的にも精神的にも厳しい
上に、責任も大きいことは良く分かっている。
それでも医師となって世の中に貢献したい」という
強い気持ちを持って頑張っています。

医学部入試には面接があります。女子の受験生も
男子の受験生も、そこで医学部の面接官が「本気で
医師を目指しているか」「医師となる堅い決意が
あるか」を見極めているはずです。

もし、女性医師の離職が気になるなら女子受験生の
面接で、特にこの点をしっかり確認すればよかった
のではないか、と思います。

患者の半数は女性です。女性医師だからこそ女性の
感覚が分かることもあるでしょうし、女性患者の
中には、女性医師の診察を望む方も少なくないで
しょう。また、男性医師とは違う女性医師の良い点も
いろいろあるでしょう。

女性だからということだけで、医学部入試において
一律に差別することには違和感を覚えます。今回の
東京医科大学の件は残念ですが今後、誰もが納得
出来る医学部入試になることを祈ります。

尚、鈴村TAもブログで、東京医大の女子受験生の
一律減点について触れています。よろしければ、
そちらも御覧ください。

入試情報ブログ『東京医科大学でまた新たな報道』
https://www.melurix.co.jp/adviser/?p=1781

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