私立学校振興共済事業団から私立大学の
状況についての調査結果が発表されました。

これは毎年行われているもので、今年は
私立大学５８７校のうち５８２校の集計
結果です。また、短期大学３１５校中、
３０１校の集計結果も併せて発表されま
した。

今年４月の入学者に関する調査結果では、
私立大学５８２校の入学定員は、
４８４，９８６人でこれに対し志願者は
４，１５８，５９５人でした。定員４８万
５千人に対し４１６万人が志願しました。
志願倍率は８．５７倍と昨年の８．１３倍を
上回りました。

毎年、大きく報じられる定員割れの私立大学
は、前年にくらべ１９校減って、２１０校で
した。私立大学全体に占める定員割れの大学
の割合は、３６．１％で、入学者を集める
ことに苦労している私立大学が多いことが
分かります。

医学部受験生の皆さんは、医学部入試の情報
を主に見ていると思います。そういった皆さん
にとって「定員割れ」という言葉は縁のない
言葉ですし、同じ大学入試とは思えないかも
しれません。

これまでも何度かお伝えしてきましたが、
大学入試全体の話と医学部入試の話では
違いが多くあります。

たとえば、「私立大学が難しくなった」という
報道を、今年の入試を終えてよく目にしました。
これは「入学定員をあまり超えないように入試
で合格者を絞ったから」と言われています。
医学部入試で定員を１割も２割も超えて入学者
を出すなど考えられません。同じ私立大学の
入試と言っても医学部と他の学部では、かなり
感覚的に違うことが多くあります。

大学入試全体の話と医学部入試の話は、区別
して考えてください。

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