医学部入試

医学部医学科に対する文部科学省の緊急調査(2018-10-13)

東京医科大学の「不適切な入試」の問題を受
けて文部科学省は「医学部医学科の入学者選
抜における公正確保等に係る緊急調査」を行
いました。その結果を受けて文部科学省は、
約30校の医学部に訪問調査をしていました。

昨日の閣議後記者会見で柴山昌彦文部科学相が
医学部への訪問調査の結果「複数の大学の入試
で性別や浪人年数などにより合格に差異をもう
けていた事例が見られる」と発表しました。

新聞各紙は、昨日の夕刊で第一報を掲載し、今朝
の朝刊でも、各紙が一斉に大きく取り上げていま
す。

毎日新聞は朝刊1面トップで「順大も入試不正疑
い」と見出しを付けて報じています。社会面でも
紙面を大きく割いています。順天堂大学としての
取材へのコメントは「対応を検討中。現時点でコ
メントは控えたい」ですが、毎日新聞の記事には
順天堂大学の関係者が「裏口入学などの不正や女子
差別はないが、男女で調整のようなものはある」と
語っています。大変、気になるコメントです。

朝日新聞は1面で、トップではありませんが「医学
部複数 不適切入試か」と見出しを付けています。
社会面でも扱っています。

読売新聞は1面で「不正入試 順大・昭和大も」と
いう見出しを付け記事では「一部の私大が、性別や
年齢で受験生の取り扱いに差をつけたり、特定の
受験生を有利にあつかったりしていたことを申告し、
それをうかがわせる資料も見つかったという」と
伝えています。「特定の受験生を有利に扱う」という
ことが他の医学部でもあったようで、なんとも
言いようがありません。

産経新聞は社会面で「複数医学部 不正入試か」と
見出しを付けて報じています。記事では「監督官庁
である文部科学省で調査中のため、回答は差し控え
る」という昭和大学のコメントも載せています。
また、東北医科薬科大学の担当者は、文部科学省の
訪問調査を受けたことを明らかにした上で「文科省
から特に指摘はなかった。性別で合否を判断するよ
うなことはしていない」とコメントしています。

日本経済新聞も社会面で「不正入試『自ら公表を』」
という見出しで報じています。

文部科学省としては、聞き取り大学を全大学に拡大
し、月内に中間報告を公表、年内に調査結果を公表
する予定です。

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