東京医科大学が推薦入試の配点を急遽、公表
したことをお伝えしましたが、この「配点公表」
から「見えてきたこと」をお伝え致します。
まず、東京医科大学が医学部医学科の推薦入試
の配点を急に発表したのは、これまで明らかに
なった東京医科大学の医学部入試不正に社会の
厳しい目が注がれる中、「開かれた公正・公明な
医学部入試」を行うという、東京医科大学の意
思表示の一つだと思われます。
東京医科大学の学費値下げの情報などは、鈴村
学院長は早めにつかんでいました。ただし、東
京医科大学から正式に発表されるまでは「どう
やら、こうなるらしい」でしかありません。他
にも、正式発表前につかんでいた情報がいくつ
かありました。ただ、今回の配点公表については、
全くノーマークだったようです。
恐らく、学内でも急に決まったのではないかと
私は、想像しています。
さて、東京医科大学推薦入試の配点を見ると、
まず、書類審査15点というのが目に入ります。
書類審査の対象になりそうなのは「調査書」「高
校からの推薦書」「志望の動機」の3点です。
普通に考えれば「高校からの推薦書」は評価の
対象にはならないでしょう。「志望の動機」も
実際には誰が書いたのか分かりませんし、誰か
に見てもらっているかもしれませんので、評価
の対象には出来ないでしょう。
そうなると「調査書」ということになります。
高校により評定の付け方に、ばらつきがある上に
学校間格差もありますので、調査書も評価しにく
いと思います。別の大学医学部で、調査書も評価の
対象になっている大学があります。どう評価するの
か聞いていたのですが「卒年の確認だけです」と今
年になってやっと教えてくれました。現役か浪人か、
浪人なら何浪か、の確認だけとのことでした。現役
生と浪人生なら面接の出来が違って当然なので、そ
の確認だけとのことでした。実際には面接の評価に
調査書が反映されているということです。
調査書も評価しにくいと思いますが、評価するとな
ると、調査書しかないように思います。配点が15点
ということから考えると、評定平均を3倍しているよ
うに思われます。評定平均5.0であれば3倍して15点、
4.1であれば3倍して12.3点となります。受験資格が
評定平均4.0以上ですから、4.0と5.0では、最大で
3点の差がつくことになります。
この他については次回にお伝え致します。