昨日は、医学部一般入試で医学部以外の受験校も考える際は、
他学部の入試についてはセンター試験利用入試に出願できないか
考えてみて下さいとお伝えしました。
医学部以外の他学部にも出願するとしても、本命である医学部
入試の邪魔にならないようにしたいものです。
センター試験利用入試は、何も医学部以外の学部だけを考える
必要はないことは当然ですよね。医学部のセンター試験利用入試も
利用できるのであれば利用することを考えていいでしょう。
ただ、医学部のセンター試験利用入試を考える際に注意しなくては
ならないことは「医学部センター試験利用入試は大学によって
合否判定に使用する科目が違う」ということです。
例えば順天堂大学医学部や大阪医科大学のセンター試験利用入試で
合否に使用する科目は英語、数学ⅠA・ⅡB、理科2科目に加えて
国語、地歴公民1科目と国公立医学部のセンター試験と同じ科目に
なっています。国語や地歴公民をやっていない私立医学部専願の
受験生は手を出しにくいでしょう。獨協医科大学や杏林大学医学部
のように、私立医学部一般入試で必要な英語、数学、理科2科目で
合否判定をするセンター試験利用入試であれば私立医学部専願者も
出願しやすいでしょう。しかし、このタイプの医学部センター試験
利用入試を行う大学は、ごくわずかです。私立医学部専願の医学部
受験生が出願できる医学部センター試験利用入試は、限られた選択肢
しかないのでしょうか?
医学部センター試験利用入試で通常の医学部一般入試と同じ英語、
数学、理科2科目の他に国語の現代文だけを課す大学があります。
現代国語を苦にしないのであればこのタイプの医学部センター試験
利用入試を考えてもいいでしょう。
4科目プラス現代文のセンター試験利用入試を行う医学部は埼玉医科
大学、愛知医科大学、関西医科大学、近畿大学(中期・後期、数学は
数学ⅠAのみ)の4大学あります。近畿大学医学部センター試験利用
入試の後期に、数学は得意ではないけど現代国語は得意の生徒が今年
合格しました。
「現代文ならなんとかなる」と考える医学部受験生の皆さんは、現代
国語も加わったセンター試験利用入試を考えてもいいでしょう。