16日(金)に、東京医科大学で過去2年の
入試で不適切な操作が無かったら合格してい
たはずの、101人の「追加合格対象者」に
対しての説明会がありました。
朝日新聞によれば、東京医科大学の説明会に
は、追加合格対象者や保護者など約80人が
参加したようです。この説明会に参加しなか
った追加合格対象者は、恐らく東京医科大学
に入学する意思のない人達だと思われます。
何人かのメルリックスの元生徒にも東京医科
大学から説明会の案内と「入学意向確認書」
が届いたようです。その中の一人の母親と電
話で話しましたが、「本人は今、在学している
医学部が大変気に入っていて、東京医科大学
に入学する意思は無いものの、釈然としない」
という事をおっしゃっていました。
朝日新聞の記事には、説明会の様子が書かれ
ていて参加者からの質問は「追加合格は最大
で63人しか出さない」ことに集中したとの
ことです。本来、東京医科大学に合格してい
たはずの101人のうち、「最大で63人しか
追加合格としない」という大学の説明に参加者
は、なかなか納得できなかったようです。
また、記事によれば「補償についての説明は無
かった」とのことです。本来、払う必要が無か
ったはずの現在、在学している大学の学費や予
備校の費用などが、どうなるのかも参加者は聞
きたかったようです。
朝日新聞の記事には、参加者の話も出ていて
別の医学部に在学している医学部生の親は
「入学し直せば7年分の学費を払うことに
なる。補償の説明が一切ない中で、入学の
決断をしろっていうのはなかなかの対応」と
話しています。
別の方は「もし東京医科大学に入ったとして
も、不正で入った人たちを『先輩』と呼ぶの
かと思うと複雑です」と語っています。
追加合格対象者には「11月末までに入学の
意向を回答するよう求めている」とのことで
すが、希望者のうち入試の成績順に最大63
人まで入学を認め、辞退者が出ても繰り上げ
合格は出さない、とのことです。
東京医科大学の一般入試の定員は75名で、
センター試験利用入試の定員は15名です。
合わせて定員は、90名の予定です。東京医科
大学は、追加合格対象者からの入学者数に応じ
て、合計90名の予定の一般入試、センター利
用入試の定員を減じる、としていますので現在、
医学部合格を目指して頑張っている医学部受験
生の皆さんにも関係してきます。
東京医科大学の今年の一般入試、センター試験
利用入試の定員が確定するのは、12月中頃に
なるのではないかと思います。出願受付が12
月17日(月)からですので、遅くともそれま
でには今年度の一般入試、センター試験利用入
試の定員は確定するでしょう。説明会参加者は
80人程度のようですが、追加合格対象者本人
が50人、同伴の保護者が30人とすると入学
希望者は私が考えていた以上に多くなる可能性
もあるかもしれません。