10月に行われた河合塾の第3回全統記述
模試での各医学部の志望者動向から今日は
関西の四つの私立医学部、大阪医科大学、
関西医科大学、近畿大学医学部、兵庫医科
大学についてお伝えいたします。
第3回全統記述模試の志望動向から、実際
の志願者数と難易度について考えてみまし
ょう。
この四つの私立医学部についてザックリ言う
と「大阪医科大学、関西医科大学の難関2校
の実際の志願者数は横ばいか微減、近畿大学
医学部と兵庫医科大学の2校は模試の志望者
が減っているが実際の志願者も減少と思われ
る」です。
まず大阪医科大学ですが、第3回全統記述模
試での志望者(大阪医科大学の合格可能性判
定を求めた受験生)は、1,125名でした。前
年のこの模試での大阪医科大学の志望者は、
1,195名でしたので前年に比べて70名少なく
なっていて、前年比94.1%です。
大阪医科大学を第一志望とした受験生は今年、
458名、昨年は553名と95名減でしたので
第一志望者の減少が目に付きます。
ただ、第一志望でなくとも出願、受験はします
ので、実際の志願者数は微減かもしれませんが
入試の難易度は変わらないと考えていいと思い
ます。
関西医科大学ですが、第3回全統記述模試での
志望者数は、1,408名。前年の同じ模試の関西
医科大学の志望者は、1,494名でしたので、志
望者は86名減っています。ちなみに関西医科
大学を第一志望とした受験生は今年、464名。
昨年は474名でしたので10名少なくなりまし
たが、大阪医科大学と比べると減少幅が少なく、
第一志望者の数は、関西医科大学が大阪医科大
学を上回りました。
近年、関西医科大学の人気は上がりつつありま
したが、数字の上からも関西医科大学の人気が
裏図けられたと言ってよさそうです。
関西医科大学と大阪医科大学の両方に合格した
場合、これまでは大阪医科大学を選ぶ医学部
受験生がほとんでしたが、最近は関西医科大学
を選ぶ受験生も出てきました。
このことは、繰り上げ合格に影響します。
関西医科大学は一般入試で新たに「センター
・一般併用試験」を募集人員10名で行います。
この影響も考えなければなりません。
来年の関西医科大学一般入試(前期)は志願者
は減るかもしれませんが、難易度は変わらない
でしょう。数字に表れるほどでは無くても、難
易度が体感として上がるかもしれません。
関西の残りの2校については、また明日お伝え
いたします。