昨日に続き、関西4私立医学部の志望動向で
本日は近畿大学医学部の志望動向、入試難易
度予想についてお伝えいたします。
近畿大学医学部ですが、10月の河合塾の第3
回全統記述模試で近畿大学医学部の志望者
(近畿大学医学部の合格可能性判定を求めた受
験生)は、1,117名でした。前年の同じ模試
での近畿大学医学部の志望者は、1,394名で
したので志望者は277名減っています。
この模試での志望者は、大阪医科大学で70
名減、関西医科大学では86名減でしたので、
277名減の近畿大学医学部の志望者減が目立
ちます。
前年比で見ても、近畿大学医学部の志望者は
前年比80.1%に対し、大阪医科大学の志望者
は前年比94.1%、関西医科大学の志望者は前
年比94.2%でしたので、前年比で見ても近畿
大学医学部の志望者減が目につきます
では、近畿大学医学部で実際に出願する志願
者数は、どうなるでしょうか?私は、来年の
近畿大学医学部の志願者は多少なりとも減る
と考えています。来年の医学部一般入試の1
次試験日は例年になく窮屈です。近畿大学医
学部1次試験の前日は、関西医科大学の1次
試験日、翌日の近畿大学医学部1次試験と同
じ日に川崎医科大学の1次試験があります。
さらに翌日は、金沢医科大学の1次試験日で
す。
医学部の中でも難しい関西医科大学を受験す
ると、やはり医学部の中でも簡単とは言えな
い近畿大学医学部を避け、多少は取り組みや
すいと考えられる川崎医科大学や金沢医科大
学に出願する医学部受験生もいると思われま
す。
昨年は1次試験日が重なっていなかった北里
大学医学部の1次試験日が重なったことも関
西以外の医学部受験生の動向に影響を与えそ
うです。もちろん、これは私個人の考えで絶
対にそうなると言い切ることは出来ませんが、
近畿大学医学部は手強いと考える医学部受験
生や近畿大学医学部ではなく北里大学医学部
に出願する医学部受験生は少なくないと思い
ます。
近畿大学医学部の志願者は多少なりとも減少
すると考えていますが、それでは入試難易度
については、どうでしょう。
志願者数が減ったとしても、入試難易度につ
いては「変化なし」と考えています。自分の
学力に自信のある医学部受験生は、関西医科
大学に続いて近畿大学医学部を受験するでし
ょう。この2校は成績上位の医学部受験生、
特に関西の学力に自信を持つ医学部受験生に
とっては、外せない2校でしょう。志願者数
が減ったとしても難易度に影響を与えること
はないと思います。
近畿大学医学部の入試動向を考える時、近畿
大学医学部だけの特殊な事情も考えなければ
なりません。
近畿大学医学部の推薦入試は入学辞退が可能
です。推薦入試の辞退者数が多い場合は、一
般入試で調整します。推薦入試の辞退者数は
一般入試の合格者数に影響してきます。
これは私の体感でしかありませんが、今年の
近畿大学医学部推薦入試の合格者は、かなり
優秀だったように感じています。終わってみ
れば、近畿大学医学部推薦入試の辞退者が多
めになるかもしれません。
ただし、これについては、あくまで感覚的な
ものであり、何か裏付けがあるわけではない
ことをご理解ください。