昨年10月28日に行われた河合塾主催の第3
回全統マーク模試での私立医学部の志望者動
向を見ると、東日本の私立医学部各校の志望
者は、おおむね横ばい又は微減となっていま
す。
これに対して、東海地方以西の私立医学部各
校の第3回全統マーク模試の志望者動向は、
おおむね横ばい又は微増となっています。
その中でも伸びが目立つのが兵庫医科大学で
す。
第3回全統マーク模試での兵庫医科大学の志
望者は、877人で関西4私立医学部では大阪
医科大学に次ぐ志望者数でした。前年の同じ
模試の兵庫医科大学の志望者数は792人でし
たので、85人、11%の伸びで関西4私立医
学部の中で最も大きい伸びでした。
兵庫医科大学の志望者増の要因として、一般
入試(一般入試A)の募集人員が3名増えた
こと、新しい方式の一般入試(一般入試B)
を行う事、新しい教育棟が完成したことなど、
いくつか挙げられます。
兵庫医科大学では、センター試験利用入試を
前期、後期ともに廃止し、センター試験利用
入試前期・後期の募集人員約13名を一般入
試に振り向け、新しい高大接続型一般入試
(一般入試B)を募集人員約10名で行います。
また、これまでの一般入試を一般入試Aと改
称し、募集人員も3名増の約85名としました。
模試での兵庫医科大学志望者の中には、新しい
高大接続型入試に興味を持った医学部受験生も
いると思います。新しい入試方式での合格可能
性を知っておきたい受験生もいるでしょう。
そのことを考えるとこれまでの一般入試、兵庫
医科大学一般入試Aへの出願者は、二ケタ増ま
では行かないように思います。
兵庫医科大学の一般入試Aと一般入試Bの1次
試験は同じ日に行われ、AとB共通の科目は同
じ問題になり併願も出来ます。
兵庫医科大学の新しい一般入試、一般入試Bへ
の出願者ですが、募集人員が約10名と多くなく、
出願資格に、指定された英語の資格・検定試験の
取得が求められていること、初年度で受験生の認
知が十分でないことから、200名程度ではないか
と考えています。