医学部入試

センター試験は、易化か?(2019-01-21)

2019年度の大学入試センター試験の
日程が終了しました。大きな混乱は
無かったのですが、試験監督者の不手
際などで、2日間で合計104人の受験
生が再試験の対象となりました。

また、交通機関の乱れなどで109人が
試験時間を繰り下げたりもしました。

さて、医学部受験生の皆さんが気になる
のは、今年のセンター試験は難しかった
のか易しかったのか、でしょう。

駿台・ベネッセと河合塾が今年のセンタ
ー試験の科目別の予想平均点と理系、文
系の5教科7(8)科目の総合予想平均
点を公表しています。

それによると、昨年と平均点が上下しそ
うなのは、まず国語が挙げられます。昨
年のセンター試験で国語の最終平均点は、
104.68点でした。これに対して河合塾の
今年の国語の平均点予想は127点、駿台・
ベネッセの国語予想平均点は115点です。

河合塾と駿台・ベネッセの国語の予想平
均点には差がありますが、いずれにして
も平均点は、かなり上がりそうです。医
学部受験生にとって、国語が足を引っ張
ることも多かったのですが今年は、医学
部受験生も他少手応えを感じた受験生が多
かったかもしれません。ただ、文系受験生
を含めた全受験生と医学部受験生の感覚は
同じではないかもしれません。

英語はリスニングが易しくなったようで、
昨年の平均点22.67点に対し、河合塾、
駿台・ベネッセともに30点を超える平均
点を予想しています。ただ、英語の筆記は、
3点から5点程度の若干の平均点ダウンが
予想されています。

数学の予想平均点ですが、河合塾と駿台・
ベネッセで数学Ⅱ・Bの予想平均点に差が
あります。河合塾は57点、駿台・ベネッ
セは51点と6点の差があります。

昨年の数学Ⅱ・Bの最終平均点は51.07点
でしたので現時点では今年の数学Ⅱ・Bが
易しかったのか、何とも言えません。

理科では河合塾、駿台・ベネッセともに
化学の平均点ダウンを予想しています。
昨年の最終平均点60.57点に対し、河合塾
は52点、駿台・ベネッセは53点を予想
しています。8点程度のダウン予想です。

生物は、河合塾の予想平均点が69点、駿
台・ベネッセが60点と9点の差がありま
す。

地歴・公民では倫理・政経の平均点が6点
から8点程度下がりそうです。

5教科7科目の900点満点の理系予想平均
点は河合塾が576点、駿台・ベネッセが
571点と、いずれも昨年より若干の上昇を
予想しています。

独立行政法人 大学入試センターでは、
23日に平均点の中間集計を発表します。
この中間発表を見れば、今年のセンター
試験の難易度がほぼ分かります。

また得点調整については、25日に大学
入試センターから実施するかどうかの
発表があります。