先日の医学部受験の講演会は、ごく普通の
医学部受験生だった二人の元生徒から「偏
差値50から日本大学医学部に合格した道筋」
「9校受験1次合格無しから東京慈恵会医科
大学までの道筋」を話してもらいました。
どこにでもいる普通の高校生が医学部に合格
するまでの道筋の話でしたので、医学部受験
生の皆さん、誰にでも役に立つ話だったと思
います。

この二人の医学部生の話の前に、鈴村学院長
が「医学部に合格する生徒の共通点」を話し
てくれました。たくさんの生徒を見て来て、
医学部に合格していく生徒には5つの共通点
がある、と言う話でした。5つの共通点の最
後に挙げられたのが「人を見極める眼を持っ
ていること」でした。私も、そう思っていま
す。

「人を見極める眼」を私なりに言葉を変えて
言うと「誰が信頼できるのかを見極める眼」
「誰が本当に自分にとって正しいアドバイス
をしてくれるかを見極める眼」です。

医学部一般入試、センター試験利用入試も前
期と後期で試験科目が違っていたり、地域枠
も地域によって出願資格が異なっていたり、
新しくAO入試が導入されたりと医学部入試
は非常に複雑になっています。この複雑な医
学部入試を一人で乗り越えることは、なかな
か大変なことだと思います。

やはり、医学部入試に詳しい信頼できる人の
存在は大きいと思います。ただ、ここで重要
なことは「医学部入試一般論ではなく、自分
の医学部入試について考えてくれているか」
です。

医学部合格のためのアドバイスと言っても、自
分をしっかり見てのアドバイスなのか、誰に対
しても同じアドバイスなのか、この違いは大き
いと思います。どの人が、自分をしっかり見て
自分をきちんと理解して、その上でアドバイス
をしてくれているのかを見極めることは大切だ
と思います。

受験生が、複雑な医学部入試すべてに精通して
いる必要はありません。誰に聞けば自分にとっ
て適切な情報、アドバイスを伝えてくれるかが
分かっていればいいのです。

次の1年は、自分のことをきちんと理解し、そ
の上で自分にとって正しいアドバイスをくれる
人は誰なのかを見極めるようにしてください。

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