現在の新高校2年生が大学を受験する
2021年1月からセンター試験に代わっ
て実施される新テスト「大学入学共通テ
スト」のプレテストが、昨年11月に行
われました。その最終結果が昨日、大
学入試センターから公表されました。
このプレテストは、昨年11月に高校生
6万8千人が参加して行われ、マーク式
部分の結果は既に公表されていましたが、
昨日は数学と国語で導入される記述式の
問題の結果が公表されました。
国語の記述式問題の正答率は、大学入試
センターの想定に近いものとなりました
が、自己採点と実際の得点に差がありま
した。現在のセンター試験でもそうです
が、受験生は自己採点の結果を見て出願
を検討することが多いので、記述式の問
題で正確に自己採点が出来ないと出願校
を誤ってしまう可能性があります。
今回のプレテストで数学では、記述式の
問題が3問出題されましたが、正答率は
3.4%~10.9%とかなり低くなりました。
正答率3%の問題では、受験生の学力評
価には適さないでしょう。記述式の3問
のうち最も正答率が高かった問題でも正
答率は10.9%です。大学入試センターは
「マーク式と合わせて問題量に比べ試験
時間が短かった結果」と捉えており問題
の難易度は変えず、試験時間と問題量の
バランスを調整する方針を示しました。
なお、今回のプレテストの記述式問題の
採点は、ベネッセコーポレーションが大
学院生など2千人の採点者を確保して行
いました。実際の「大学入学共通テスト」
の採点は、今後民間業者の入札で決まり
ますが、50万人ほどの受験生の答案を
採点者によって違いが出ないよう採点す
るのは、簡単ではないと思います。
受験生が安心して新テストを受験できる
よう、十分な準備を望みます。