センター試験に代わる新テスト「大学入学
共通テスト」について、昨日の「記述式問
題」に続き本日は「採点」についてお伝え
致します。
2021年1月からの大学入学共通テストでは、
現在のセンター試験には無い記述式の問題
が導入されます。まず、2021年度の大学入
試共通テストでは、国語と数学Ⅰで記述式
の問題が出題されます。
これまでの知識偏重を改め、思考力や表現力
も含めて受験生を計りたいということから記
述式問題の導入となりましたが、これまで2
回行われた、大学入学共通テストの試行調査
(プレテスト)を見ると、国語と数学でそれ
ぞれ3問の記述式問題が出題されると思われ
ます。
この記述式問題に関して「誰が採点をするの
か。公平な採点が出来るのか」という問題の
指摘がなされています。
2回目のプレテストの参加者は約6万8千人
でした。このプレテストの記述式問題の採点
は、民間のベネッセが行いました。約2千人
が採点に当たったようですが、全てが採点の
プロとは行かないようで、多くは大学生や大
学院生だったようです。
採点が終わった解答用紙の抜き取り調査をし
たところ、一部の採点で採点基準からズレた
採点があり、採点のやり直しを行ったとのこ
とです。
今回のプレテストの受験者は6万8千人でした
が実際の大学入学共通テストの受験者は50万
人程度となると考えられています。そうなると
計算上、1万5千人ほどの採点者を確保する必
要が出てきます。採点は民間業者に委託するこ
とが決まっていますが、1万5千人の大学生や
大学院生の採点者が、50万人の受験生の答案
を、ズレなく公平に採点出来るのか、不安に思
う受験生も多いでしょう。
記述式問題の導入に関し、問題の難易度や採点
について医学部受験生、歯学部受験生が不安を
感じるのも当然と言えるかもしれません。
昨日お伝えしたように、このことが来年度の医
学部入試、歯学部入試に影響を与えるのは間違
いないと考えています。