医学部入試

新テストの自己採点は、どうなる?(2019-04-28)

2021年1月からセンター試験に代わって
実施される新テスト、大学入学共通テストで
は、センター試験には無い記述式の問題が出
題されます。

現在のセンター試験は全てマーク式の問題で
すから、自己採点で苦労することは無いでし
ょう。メルリックスでもマーク式の模試は全
て生徒の答案用紙をコピーして、すぐさま
チューターが採点をします。試験の翌日には、
全生徒の得点が集計されています。生徒本人
も問題用紙にメモした解答を見て自己採点を
していますので、メルリックス採点と違いが
あれば原因を追究します。

メルリックスとしては、答案用紙をコピー
していますので万が一、生徒の自己採点と
メルリックス採点が違っていれば「選んだ
答えは正しかったのにマークミスをしてし
まった」ことなどが分かります。

このようにマーク式の場合は、自己採点も
ほぼ正確に出来ますが、記述式であれば自
己採点は、なかなか難しくメルリックスで
は記述式模試に関しては、こちらで採点す
ることはしていません。

昨年11月に行われた、大学入学共通テス
トの試行調査(プレテスト)では、国語と
数学で3問ずつ記述式の問題が出題され、
受験者は自己採点もしました。

数学の自己採点と実際の記述式の得点との
不一致率は6.6%、14.7%、10.2%でした。
数学でも自己採点と実際の得点の差があり
ました。

国語の自己採点と実際の得点(評価)との
不一致率は30.2%、33.4%、28.2%と1回目
のプレテスト同様、かなり高くなりました。

実際の国公立医学部入試、歯学部入試では
大学入学共通テストの自己採点を基に出願
校を決めますので、ここが狂うと出願校を
誤る可能性が出てきます。「足切りは大丈
夫」と思って出願したところ思ったほど点
が取れておらず、「足切りに引っかかって
しまった」ということもあり得ます。

私立医学部で、大学入学共通テストを使っ
た入試を実施する大学では、自己採点の正
確さが、特に後期入試での出願に影響を与
えるでしょう。

理系学部の医学部、歯学部を志望する受験
生の中には国語に苦手意識を持つ受験生も
いますので、正確な自己採点が出来るか不
安を持つかもしれません。

2021年1月からセンター試験に代わっ
て実施される大学入学共通テストでは、数
学も国語も自己採点と実際の得点の乖離が
心配になります。この点も受験生を不安に
させ「新テストは避けたい。今年で決めた
い」という意識に結び付くと思います。

2021年1月からの大学入学共通テストに
対する受験生の不安と来年度入試に与え
る影響について、3回に渡ってお伝えして
きました。

来年度の医学部入試、歯学部入試は、これ
までと、大きく変動することも十分に考え
られます。

今後も医学部受験生、歯学部受験生の志望
動向には注意を払っていきます。