昨日、鈴村学院長と杏林大学三鷹キャンパスに
お伺いし、医学部の説明をいろいろお聞きして
きました。
杏林大学は、新しい医学部教育棟を2022年春
から運用する予定です。来年4月入学生が3年
生になる時から新しい医学部棟で勉強をするこ
とになります。
杏林大学医学部は、いわゆる新設医大の中でも
医学部受験生の人気が高く、入試難易度も旧設
医学部に迫るような難易度です。
杏林大学医学部が、医学部受験生に人気が高い
理由として、医学部受験生がよく口にするのが
「クリーン」ということです。受験生が杏林大
学医学部に対して「クリーン」と感じるのは、
杏林大学が「寄付、学債は募集しない」という
ことからです。
大学としても、この点を杏林大学の大きな特徴
の一つとしています。
さて、その杏林大学医学部は、今年の入試から
一般入試後期を募集人員10名で新たに実施し
ました。一般後期の志願者は1439名で志願倍
率は143.9倍と100倍を超える非常に高い倍率
となりました。杏林大学医学部の一般入試前期
は募集人員91名で、志願者は2160名でしたの
で志願倍率は23.7倍でした。
志願者数や志願倍率を見ると、杏林大学医学部
が新しく始めた一般後期入試は、成功だったよ
うに思われますが「来年の一般入試は前期のみ
とし、一般入試後期は行わない」とのことです。
数字を見ると、一般入試後期を実施した意味は
十分あったように思えますが、杏林大学の判断
は、「そうではない」でした。1年、行っただけ
で、すぐ廃止を決断しています。
実際に一般入試後期入試で入学した受験生は
期待通りの受験生だったとのことですが、一般
後期の1次試験合格者225名全員が期待していた
受験生像と一致したわけではなかったようです。
「なぜ、一般入試後期を廃止するのですか?」
とお聞きすると「思ったような受験生が集まら
なかった」という返答でした。
さらに「期待していた受験生とは、どの様な
受験生で、実際に受験した受験生は、どの様
な受験生だったのですか?」とお聞きしたと
ころ、「1次試験合格者のうち一定数が特に
学力以外のところで、期待していた受験生像
とは異なっていた」とのことでした。
この点について細かいお話しも聞けたのです
が、大学との信頼関係もありますので、申し
訳ありませんが、これ以上は控えさせていた
だきます。ただ、杏林大学医学部に合格する
ためには、単に学力が高いだけではダメなん
だ、ということは言えます。
杏林大学医学部では、一般入試後期を廃止し
ますが、センター試験利用入試後期を募集人
員5名で新たに行うことになりました。これ
までのセンター試験利用入試とは、少し違う
入試内容の試験になります。
また、昨年から新しく始まった医学部AO入
試も変更があります。
杏林大学医学部センター試験利用入試後期と
AO入試の詳細については明日、あらためて
お伝えいたします。