朝日新聞が5月22日(水)の朝刊1面トップで、
「医学部合格率 男女差縮まる」と伝えています。
1面でも多くの紙面を割いていますが、34面の第
二社会面でもかなりのスペースを割いてこの話を
扱っています。
朝日新聞が全国81大学の医学部に今年の医学部
医学科入試について調査を行い、81大学のうち
78大学から回答を得、その結果を集計、分析し
たものを伝えています。
記事によれば「文部科学省が81大学を対象に行
った調査では2018年度は男子が女子の1.22倍の
割合で合格していたが、朝日新聞が19年度につ
いて78大学から回答を得たところ、約1.10倍に
なった」とあります。
1.00倍であれば「男女の合格率は全く同じ」とい
うことになります。2018年度は、1.22倍であった
ものが、今年、2019年度入試では1.10倍になり、
朝日新聞の調査では男女の合格率の差が縮まりま
した。
78大学の集計では男子の合格率は12.92%、女子
の合格率は11.76%で、女子の合格率が1割を超え
たのは、この7年間で初めて、とのことです。
この調査に回答を寄せなかったのは、順天堂大学
医学部、帝京大学医学部、鹿児島大学医学部の三
つの医学部でした。
この記事では昨年、文部科学省から不適切入試の
指摘を受けた医学部について具体的に書いていま
す。
東京医科大学の18年度入試では男子の合格率が
女子の3.11倍高かったものが、今年の2019年度
入試では女子の合格率は26.38%で、21.79%の男
子を上回った。
日本大学医学部、昭和大学医学部も女子の合格率
が男子の合格率を上回った、としています。
「男女で異なる合格ラインを設けていたことが発
覚した順天堂大学は『6月に公表予定』として回
答しなかった」とあります。昨年の文部科学省の
調査では国公私立81大学中、男女の合格率に最
も大きな差が認められた順天堂大学医学部の入試
結果が待たれます。
32面には78大学の男女の合格率の表が出ていま
す。明日は、32面の記事についてお伝えいたしま
す。