医学部入試

医学部編入と一般、どちらで受ける?(2019-06-11)

医学部再受験生の皆さんからのよくある質問で
「医学部編入学試験と一般入試と、どちらが
受かりやすいですか?」という質問があります。
最近も、メルリックス学院の公式ツイッターに
こういった内容の質問がありました。

これは、それほど単純な話ではなく、医学部再
受験生一人ひとりの学力状況や置かれた立場
によって変わります。

例えば現在大学2年次で昨年は、大学に籍を置
きながらも医学部合格に向け受験勉強を続け、
今年の1月、2月の一般入試も受験した人と、
同じ大学2年生でも、推薦入試で大学に入学し、
受験勉強は、ほとんどしたことが無い人を同じ
ように考えるわけには行きません。

今日は医学部再受験生の皆さんが、医学部受験
を考える時の考え方をお伝え致します。

まず、医学部の編入学試験と一般入試の違いを
考えてみましょう。受験資格、募集人員、実施
大学数、試験日程、入学年次(時期)、そして
試験科目が、一般入試と編入学試験では基本的
に異なります。

医学部の編入学試験は実施している大学が少な
く、また募集人員も5名程度がほとんどで一般
入試に比べれば狭き門と言えます。医学部編入
学試験を行っている大学が少ないため、受験機
会も限られてしまいます。医学部編入学試験は、
センター試験のように1年に1回(1校)だけ
の受験となってしまう事も十分あり得ます。た
だし、医学部受験生全体の数と医学部再受験生
の数を比べれば、再受験生の数の方が圧倒的に
少なくなります。

試験科目を見てみましょう。

医学部一般入試は、国公立医学部なら5教科7
科目、私立医学部なら3教科4科目とほぼ決っ
ています。医学部一般入試に向けて、王道の
受験勉強をしておけば、どの大学医学部も受験
できます。一方、医学部編入学試験の試験科目
は、大学によって様々です。共通するのは英語
くらいで、その他の科目は大学によりかなり異
なります。

例えば関西の国公立医学部の編入学試験は、4
校で行われています。滋賀医科大学編入学試験
の1次試験は「総合問題、英語」大阪大学医学
部の編入学試験では「物理学、化学、英語、生
命科学」、神戸大学医学部は「生命科学と英語
の総合問題」奈良県立医科大学では「英語、数
学、理科」と1次試験の試験科目はバラバラで
す。

国公立と私立の違いはありますが、医学部一般
入試のように「基本的に試験科目は同じ」とい
うわけではありませんので、複数校の受験はな
かなか大変です。

同じ医学部入試でも、一般入試と編入学試験と
では違いが大きいので、医学部再受験生の皆さ
んは、自分の状況をよく考えて編入医学試験だ
けを受験するのか、一般入試だけを受験するの
か、一般入試と編入学試験の両方を受験するの
か判断してください。

なお、メルリックス学院は医学部再受験生が多
く来て下さり、経験も豊富です。再受験生には
再受験生のやり方がありますので質問、ご相談
は、いつでもお気軽にご来校ください。毎年、
医学部編入学試験で10名程度、医学部一般入試
でも、延べではなく実数で6~7名程度合格して
います。