医学部入試

現役生は「夏」が勝負の本当の理由(2019-07-08)

医学部受験生も歯学部受験生も、浪人生と
現役生とでは、合格までの道筋が異なります。
医学部再受験生は、また異なります。

大学受験に関して「夏は受験の天王山」と昔
から言われています。特に現役で医学部、歯
学部を目指す皆さんにとって「夏」は受験の
結果を左右すると言ってもいいと思うくらい
です。

もちろん浪人生にとっても「夏」が重要な
ことは変わりませんが、現役生にとっての
「夏」の重みは特別なものです。

では、なぜ「夏」は入試の結果を左右する程
重要なのでしょうか?一つは、高校の授業を
離れて自分の受験に必要な勉強だけに集中で
きることです。私立医学部受験生なら、セン
ター試験利用入試を考えなければ国語や地歴
公民は必要ありません。医学部入試に国語力
は不要という事ではありませんが、帝京大学
医学部を除けば、入試科目に国語はありませ
ん。試験科目に無い国語や地歴公民から「夏」
は解放されます。その分、入試科目である数
学、英語、理科の勉強に力を入れることが出来
ます。私立歯学部受験生も基本的に同様です。

このことは、受験生なら誰でも分かることで、
改めて言われるようなことだとは思わないか
もしれません。

現役の医学部志望者、歯学部志望者にとって
「夏」が重要な本当の理由は「集中して勉強
に取り組める力をこの時期に付けることが
出来る」からです。

受験勉強は質も大事ですが、量も欠かせませ
ん。「質の良い勉強をそれなりにやって合格」
ということは医学部受験、歯学部受験ではあ
りえません。「質も量も」です。

受験勉強のピッチをグッと上げるためには、
どこかで一度、これまでの勉強量を大きく超
える勉強量をこなすことが大切です。いつも
と同じペースで勉強を続けていては、いつま
でたっても受験勉強のピッチが上がりません。

医学部受験、歯学部受験は現役生のみの推薦
入試、AO入試を考えていたとしても、必ず
合格出来るという保証はどこにもありません。
一般入試では、浪人生と戦わなくてはなりま
せん。学校行事があったり、入試科目ではな
い科目の勉強もしなければならない現役生が、
朝から晩まで自分に必要な勉強だけをやって
いる浪人生と戦うためには、量で大きく引き
離されるわけには行きません。

「夏」を境に、集中して勉強に取り組む勉強
体力を付ける必要がどうしてもあります。

では、どうすれば長時間の受験勉強に耐えら
れる「勉強体力」を付けることが出来るので
しょうか?

いろいろなやり方があると思いますが、一つ
には「同じ気持ちを持った仲間とやる」とい
うこともいいと思います。一人では、続かな
くても一緒に頑張る仲間がいれば、出来そう
です。自分達で「夏」のルールを作って勉強
に取り組んでみてください。メルリックスで
も「夏」の合宿を行いますが、初めて会う人
たちでも同じ志を持って一緒に頑張りますの
で、朝から夜までの勉強漬けにも耐えられる
ようです。途中は、「眠い、疲れた」と言って
いますが、終わってみると「楽しかった、自
信が付いた」に変わります。やり切った、と
いう充実感がそう言わせるのでしょう。

やり方は様々でいいと思いますが、「夏」を
境に、これまで以上に勉強に集中して取り組
める自分になってください。それが「夏」の
大きな目標です。