2021年1月からセンター試験に代わって実施
される、大学入学共通テスト(新テスト)では、
記述式の問題が出題されます。この採点を誰が
行うのかについてNHKが報道し、様々な声が
挙がっています。
現在のセンター試験の解答は、全てマーク式
ですが、センター試験に代わる大学入学共通
テストの国語と数学①では、マーク式に加え
記述式の問題も出題されます。これは、
「知識・技能」だけでなく「思考力・判断力
・表現力」をこれまで以上に重視するため、
とされています。
マーク式の解答は、機械が採点しますが記述
式の解答は、機械では採点が出来ませんので
人間が採点をします。文部科学省の推測では、
採点者は1万人程度必要だとしています。
この大学入学共通テストの記述式問題の採点
は、民間業者に委託されます。
この民間業者に委託する1万人ほどの採点者
について、文部科学省は大学生のアルバイト
も認める方針、とNHKが報じました。
この報道に対して「人生を左右するかもしれ
ない重要なテストの採点をアルバイト学生に
任せていいのか」という声が挙がっています。
NHKの報道の中では教育社会学が専門で大
学入試に詳しい、東京大学大学院の中村高康
教授の「大学生がどこまで責任を持って採点
できるか、受験生や高校関係者がそれをどう
受け止めるか、懸念がある」とのコメントを
伝えています。
また、模擬試験で現代文の採点を5年担当し
た予備校講師が「大学入試採点に学生バイト
は絶対反対だ」という記事を書いています。
センター試験に代わって実施される大学入学
共通テストを巡っては、落ち着かない状況が
続いています。医学部受験生、歯学部受験生
に限らず、全ての受験生のために早くスッキ
リした形にしてもらいたいと思います。