医学部入試

文部科学大臣が4医学部に不快感(2019-07-30)

7月23日(火)の文部科学大臣の定例記者
会見で、記者から「医学部不適切入試の指
摘または、その疑いの指摘を受けた大学で
順天堂大学など複数の大学では、半年以上
たっても第三者委員会などによる調査が続
いているが、大臣としてどう受け止めてい
るか?」という質問がありました。

これに対し柴山昌彦文部科学大臣は「医学
部医学科の入学者選抜における不適切事案
のあった又はその可能性が高いと指摘した
10大学のうち、4大学において、第三者委
員会等の最終報告が未公表になっている。
受験生を含む社会からの信頼回復のために
も、第三者委員会等による速やかな調査報
告を進めてもらいたいし促していきたい」
と答え、さらに「極力それらの大学にしっ
かりとした説明責任を含め、受験生のニー
ズに応えるためにも調査を加速して欲しい
ということを強く求めたい」としています。
文部科学大臣としても「受験生のニーズ」
という言葉を使って、受験生の疑問、不安
を速やかに解消することを求めています。

23日の定例記者会見の映像を見ましたが、
文部科学大臣は、不適切入試の第三者委員
会等最終報告を半年たっても公表しない大
学があることに対して不快感を持っている
ようです。ここで言う4大学医学部とは、
順天堂大学医学部、昭和大学医学部、日本
大学医学部、聖マリアンナ医科大学医学部
の4大学医学部で、他の6大学は既に最終
報告を公表していますので、4大学の調査
の遅さが目立ちます。

外部の人間からは、不適切入試に関する調
査が進んでいるのかどうかも分からず、
「どうなっているんだろう」という気持ち
からの記者の質問だったようです。

「将来、医師として世の中に貢献したい」と
いう自らの理想に向かって日々頑張っている
医学部受験生が、余計なことに気を取られず、
医学部入試に集中、専念できるよう、4つの
医学部は1日でも早く調査をまとめ、調査結
果と改善策を公表することを願います。