昭和大学医学部の学費が、来年4月入学生
から6年間で500万円の値上げになります。
昭和大学医学部は、医学部の中でも受験生
に人気のある医学部です。今年の一般入試
では、一般入試前期に当たるⅠ期で、募集
人員78名に対し3,566名が志願しました。
志願倍率は、45.7倍となりました。
一般入試後期に当たるⅡ期では、募集人員
20名に対し1,722名が出願し志願倍率は、
86.1倍となりました。
この数字を見ると、昭和大学医学部の人気
の高さが分かります。
昭和大学医学部の人気が高い理由の一つに
学費の安さがありました。今年4月の入学
生の6年間の学費総額は2,200万円で、国
際医療福祉大学医学部、順天堂大学医学部、
慶應義塾大学医学部、に次いで日本医科大
学と並んで私立大学医学部の中では4番目
に学費負担の少ない医学部でした。
また、Ⅰ期入試の上位78名とセンター試
験利用入試(地域別選抜)の上位12名は
初年度の授業料300万円が免除されること
も、医学部受験生からの人気が高い理由の
一つです。
この昭和大学医学部が、来年4月の入学生
から学費を改訂し6年間総額では、これま
でに比べ、500万円高くなります。
昭和大学医学部の学費を細かく見て行くと
入学金や授業料に変更はありません。変更
があったのは教育施設充実費で2年次以降、
年額50万円だったのが年額150万円に増
額されています。旗の台キャンパスの校舎
もかなり古くなり、施設の更新に充てるよ
うです。
この教育施設充実費は1年次には無く、2
年次から6年次までの5年間になります。
年額で100万円の増額が5年間で、合計
500万円の学費値上げとなります。
さて、この昭和大学医学部の学費値上げの
影響は医学部受験生の動向にどういう影響
を与えるでしょうか?
昭和大学のホームページを見ても私は、医
学部の学費改定に関するお知らせ等を見つ
けることは出来ませんでした。昭和大学か
らオープンキャンパスなどで、直接説明を
受けていない医学部受験生は、まだ学費値
上げを知らないと思います。
今後、徐々に医学部受験生の間に昭和大学
医学部の学費値上げの情報は浸透していく
と思います。最終的に昭和大学医学部の志
願者数がどうなるのか、についてはもう少
し様子を見なければなんとも言えないと思
います。
「国公立医学部との併願者が減少する」こ
とはあるかもしれませんが、センター試験
最後の医学部入試ということもあり、現状
では国公立大学医学部併願者が劇的に減少
するとも思えません。
来年1月からの医学部一般入試の入試日程
を見ると、Ⅰ期もⅡ期も志願者減少の入試
日程上の要因は無さそうです。
昭和大学医学部の志願動向については、
注意深く見て行きます。
なお、昭和大学医学部一般選抜Ⅰ期の募集
人員が、これまでの78名から75名に3名
減少しています。
これは昨年、文部科学省から「不適切入試」
の指摘を受け、合否判定を再度行った結果
の追加入学者1名と特別協定校推薦入試の
2名、合計3名がⅠ期入試の募集人員から減
少となっているからです。