医学部入試

どうなる、東京医科大学推薦入試(2019-08-14)

昨年、医学部入試の様々な問題が表面化
しました。その端緒となったのが東京医
科大学の不正入試でした。

東京医科大学の医学部入試で最初に明ら
かになったのは、特定の受験生を合格さ
せるための、入試では在ってはならない
不正でした。

これをきっかけに、これまで東京医科
大学が医学部入試の合否判定で、年齢や
性別で差別を行っていたことが発覚しま
した。

文部科学省も医学部を持つ全大学に、医
学部入試に関する緊急調査を行いました。
その結果、国公私立医学部10大学で過去
に「不適切入試」があったことが判明し
ました。

東京医科大学は、過去に遡って医学部
医学科の合否判定をやり直し、本来合格
していたはずの受験生で東京医科大学に
入学を希望する受験生を追加入学者とし
ました。

追加入学者の人数分、一般入試の募集人
員が削られ、東京医科大学医学部医学科
の一般入試の募集人員は、前年の半数を
下回る僅か34名になりました。その結
果、東京医科大学一般入試の志願者は、
前年の3分の1にまで激減しました。

東京医科大学を巡る、こういった一連の
動きの中、今年の東京医科大学医学部医
学科の推薦入試は、どうなるでしょう?

これまでの推薦入試と募集人員も試験内
容も変わらないことから私は、東京医科
大学医学部医学科の推薦入試の志願者は、
イメージの悪化はあるとしても、前年と
それほど変わらないのではないかと考え
ています。

つい先日、新しい大学病院が完成したこ
とも医学部受験生にアピールすると思わ
れます。

過去3年の東京医科大学推薦入試の志願
者数は前年の2019年度が115名、前々
年の2018年度は116名、2017年度が
83名でした。少なくとも2017年度並み
の志願者を集めるものと考えていますし、
100名の大台を切ることは無いように思
います。

東京医科大学では、不正入試、不適切入
試が明らかになったことを受け、これま
で公表していなかった推薦入試の配点を
公表しました。

東京医科大学推薦入試の配点は、書類審
査15点、小論文(日本語1題、英語1題)
20点、基礎学力試験(数理的問題)100点、
面接24点の合計159点で合否が判定され
ます。

東京医科大学推薦入試の受験を考えている
医学部受験生は、まず配点の大きい基礎学
力試験(数理的問題)の対策をしっかり
やることが大切です。

ただ書類審査、小論文、面接も無視できな
い配点がありますので、東京医科大学が満
足する出願書類を書くことから「こんなも
のでいいだろう」と気を抜かないように
してください。

また、東京医科大学推薦入試の小論文は、
特殊で差が付きやすい小論文ですので注
意してください。

ちなみにメルリックスからは昨年、東京
医科大学推薦入試に8名が合格していま
す。

東京医科大学は9月1日(日)にメルリック
スで行う『医学部合同相談会』に参加さ
れる予定です。当日は入試担当者と個別
にご相談いただけます。

さらに、東京医科大学推薦入試対策講座
を9月8日(日)、10月5日(土)、6日
(日)の3日間行います。東京医科大学
推薦入試での合格を目指している医学部
受験生の、多少はお役に立てると思いま
す。

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