私が担任を務めるクラスの生徒との、今月
の面談で、生徒達が同じようなことを話し
ていました。
「夏が終わるのに、全然進まない」「やら
なければならないことが終わっていない」
どうしよう、という顔でした。
浪人生の生徒達と話していて感じたのは、
4月に「今年こそは」と思って新たなス
タートを切った際に「夏が終わる8月末
には、こうなっている」という自分のイ
メージを持っていた、ということです。
「4月から心機一転頑張って、8月には基
本問題は完璧になっている。そして10
月からは難しめの問題と過去問をやって、
12月は志望校対策をバリバリやっている」
そんな自分をイメージしていたのだと思い
ます。
浪人生の皆さんは、きっと同じようなこと
を考えていたのではないでしょうか?
医学部入試、歯学部入試で思うような結果
が出ず、一度は落ち込んだところから「こ
んなところで諦めるわけにはいかない」と
気持ちを立て直し、前を向いた時に「今年、
合格する自分」をイメージするのは当然と
言えば当然でしょう。
ただ、実際に医学部の志望校合格、歯学部
の志望校合格に向かって勉強を始めると、
最初のイメージとは違ってくるのも当たり
前です。
思った通りに受験勉強が進めば誰も苦労し
ません。思った通りに行かないから、受験
勉強は大変なのです。
医学部受験生、歯学部受験生に限らず、大
学受験生は皆んな同じように、思ったよう
に勉強が進まず苦労しています。
受験生は、自分だけが取り残されていると
感じてしまうのかもしれませんが毎年、医
学部・歯学部に合格する生徒達を見ていま
すが、合格した後に彼らが必ず言う事は「
しんどかったー」です。
浪人生の皆さんも、現役生の皆さんも「8
月終わりには、自分はこうなっている」と
いうイメージを持っていると思います。
たとえ、志望する医学部・歯学部に合格し
て行った人たちでも、途中はそれほど順調
だったわけではありません。
医学部・歯学部を目指す受験生の皆さんは
「自分だけが上手く行ってない」とは思わ
ないでください。
受験生全員が、同じように思っています。