昨日は、「強いメンタルの作り方」という事につい
て、旺文社の蛍雪時代9月号の記事を引用して、
お伝えいたしました。
蛍雪時代9月号の記事には、多くの合格者達の体験
記も載っていましたが、その中で多かったのは「模
試の結果が悪く落ち込んでしまったことがあった」
というものでした。時期的には、9月以降の模試の
話で「夏、頑張って自分でも力が付いたと思ってい
たのに、模試の結果は散々だった。自分には才能が
ないのかと諦めかけた」と言うようなことが多くの
合格者に共通してあったようです。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんも模試の結果
を見て「やっても無駄なのかもしれないと本気で思
う」「苦手な数学に、あれだけ時間をかけたのに全
然出来なかった。数学に時間を掛けた分、得意だっ
た英語の成績が下がってしまった。何が何だか分か
らなくなった」といったことを経験した、或いは経
験するかもしれません。
まず間違いなく言えることは「模試の成績が毎回、
順調に伸びていく受験生などいない」です。医学
部や歯学部の志望校に見事に合格した生徒達の模
試の成績を振り返ってみると「ずいぶん伸びたん
だな」と思ったとしても、一直線に右肩上がりと
いうわけではありません。
全体を通してみると大きく伸びていたとしても、
折れ線グラフは凸凹です。また、全ての科目が
思ったような成績とは行きません。「総合成績は
良かったけど、化学はガッカリ」ということが
普通です。
まず、「模試の成績は常に良くなくてはならない」
という思い込みを無くしましょう。受験勉強は、
それほど簡単でも単純でもありません。
「この前の模試で、初めてC判定を取ったのに今
回はE判定に逆戻り」こういったことは、けして
珍しいことでもなんでもありません。
「模試は、そんなもんだ」と思っていてください。
「そんなもん」です。いい時もあれば良くない時
もあります。
メルリックス学院の生徒達は、この日曜日に第2
回全統記述模試を受験しました。9月8日(日)
に受験した模試の結果が返ってくるのは10月12
日の土曜日です。模試の答案返却は1か月以上先
です。
逆に言えば、返ってきた模試の結果は、1か月前
の自分を表したものです。今の自分ではありませ
ん。
模試の結果が返って来たら、良くても悪くても
一旦、気持ちを落ち着けて「何が出来て何が出来
なかったのか」をよく見てください。
全く手の付かなかった問題は、「今の自分には難
し過ぎる問題」と考えていいのですが、「解ける
はずなのに点になっていない問題」をよく見て
「なぜ点にならなかったのか」を考えてくださ
い。
「やった問題なのに解けなかった」のなら、復
習が甘かったのかもしれませんし、復習のやり
方に問題が有るのかもしれません。
模試は医学部入試、歯学部入試の試験当日のた
めに受けるものです。「試験当日に自分として
の最高の結果を出すために模試はある」のです。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さん、模試の
結果に一喜一憂する必要は、ありません。模試
を上手く使いこなすことを考えてください。