現役の医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、
塾や予備校に通っている場合、どちらを優先すべ
きか悩むこともあるのではないでしょうか?
これに「高校だ」「塾だ」という決まった答えは
ありません。それぞれの状況に合わせて考える
しかありません。
以前、医学部に現役で進学した生徒の高校は大学
の付属高校で、在校生のほとんどがエスカレータ
ー式に「附属校推薦」で大学に進学する高校でし
た。
実質的に入試無しで大学に進学する高校でしたの
で、高校の授業は入試に対応していませんでした。
この生徒は「高校はリラックスするために行く所」
と割り切っていました。
同級生が受験勉強をしない中、自分だけがガリガ
リやるのも気が引けたようです。その代わり、メ
ルリックスでは勉強に集中していました。自分の
中のメリハリもはっきりしていました。
逆に、高校が通常授業の他に大学入試のための補
習に力を入れている高校もあります。「毎日、補習
授業が夜まである」こういった高校に通っている
のであれば塾・予備校の勉強をしている時間は無
いでしょう。
例に挙げた二つの高校であれば「塾か高校か」で
悩む必要は無いでしょうが、多くの高校生は「ど
ちらを優先するべきか」迷うこともあるでしょう。
基本的な考え方は「高校優先」でいいと思います。
なんだかんだ言っても、高校にいる時間は長いの
で、高校での時間を大切にしていいでしょう。
ここに、塾・予備校をどう組み合わせるかです。
高校の勉強は、全ての大学・学部を対象にしてい
ますので、医学部や歯学部に特化した勉強とは行
かないでしょう。
「高校でベースを固め、塾・予備校で具体的な志望
校対策をする」と考えていいと思います。ただし、
バリバリの進学校では、自分の志望校には高校の授
業が難し過ぎる、という事もあるでしょう。
その時は、「塾・予備校は高校の授業の補完」と考え
て高校で分からないところを塾・予備校でフォロー
するといいでしょう。
多くの高校では入試が近づくと高校に行く必要が
無くなります。その時は、悩むことなく塾・予備校
を存分に活用すればいいと思います。
現役の医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、高
校と塾・予備校のどちらもが中途半端になるような
ことの無いよう、自分の状況を考えて判断してくだ
さい。