昨日、2019年のノーベル化学賞は、日本の吉野彰
さんが受賞したことが発表されました。日本のノ
ーベル賞受賞者は27人目の快挙です。
大変おめでたい話ですが医学部受験生、歯学部受
験生の皆さんにも是非、関心を持ってもらいたい
話題です。
これまでも医学部入試、歯学部入試の面接では
「今年のノーベル賞を取った人、知ってる?」と
いう質問は、わりとよく聞かれています。
間もなく医学部、歯学部の推薦入試、AO入試が
始まります。ホットな話題ですから面接で、「ノ
ーベル化学賞を取った人、知ってる?」という
質問は多くなることが予想されます。一般入試
でも同じように聞かれると思います。
「吉野彰さんです」と答えると、「吉野さんがノ
ーベル化学賞を取ったことに関してどう思う?」
と聞いてくるでしょう。
さすがに「よくわかりません」とは言えません。
詳しい説明は必要ありませんが、感想くらいは
言えるようにしておきたいところです。
今回の吉野彰さんの受賞理由は「リチウムイオン
電池の開発」です。リチウムイオン電池は、ス
マートホン、ノートパソコンなどの電子機器、太
陽光発電などの化石燃料を使わない、再生可能エ
ネルギーによる電気の蓄電、排気ガスを出さない
電気自動車などに使われています。
受賞理由の中でスウェーデン王立アカデミーは
「リチウムイオン電池は人類の生活を変えた」
としています。
吉野彰さん自身も記者会見の中で「再生可能
エネルギーの世の中をつくるため、リチウム
イオン電池が環境問題に対する一つの答えに
なる」と話されています。
リチウムイオン電池は、今後の可能性も非常
に大きいようです。
吉野彰さんは大学でも教えていて学生には
「壁にぶつかった時は、ありがたいと思え」
と話しているとのことです。
「壁」は自分が、もう一段ステップアップ
するチャンス、ということかなと思います。
この吉野さんの言葉は医学部受験生、歯学部
受験生の皆さんにも通じる話だと思います。