医学部入試

英語民間試験利用校は6割にとどまる(2019-10-23)

再来年1月からの大学入学共通テストで導入
される英語の民間資格・検定試験を利用する
短大、大学は全体の6割となることが文部科
学省から発表されました。

残る4割の短大、大学は英語の民間資格・検
定試験を全く利用しないことが確定しました。

これまでのセンター試験の英語は「読む・聞く」
を計って来ましたが、今後は「読む・聞く」に
加え「書く・話す」についても評価していく必要
があるとのことから既に「読む・聞く・書く・
話す」の4技能を計っている英検などの英語民間
資格・検定試験の成績を利用することになりまし
た。

これに対して様々な意見が噴出し、例えば全国
高等学校長協会は7月25日に「大学入試に活用
する英語4技能検定に対する高校側の不安解消に
向けて」とする要望書を文部科学省に提出しまし
た。

更に、9月10日には「英語4技能検定の延期及
び制度の見直しを求める」というさらに踏み込
んだ要望書を、同じく文部科学省に提出をして
います。

文部科学省は、要望を聞きつつも予定通り、英語
民間資格・検定試験の成績利用を2021年度入試
から行うとし、各大学に10月11日までに利用す
るかどうか、文部科学省に報告するよう求めてい
ました。

各大学からの報告の集計が文部科学省から発表さ
れましたが、2021年度入試での利用校は6割に
止まりました。

英語の民間資格・検定試験の成績を利用する大学
でも利用の仕方は様々です。

東京工業大学や東京理科大学のように出願資格と
した上で、点数化して加点する大学もあれば、東
京大学や京都大学のように出願資格としてのみの
利用とする大学もあります。

早稲田大学は学部によって対応が変わります。

東北大学や慶應義塾大学、法政大学などは、全く
利用しません。私立大学の利用率は国立大学に比
べ、低くなっています。

医学部、歯学部各大学の利用状況は、現在のとこ
ろ全てを把握できていませんが、25日ごろに文部
科学省の「大学入試ポータルサイト」に各大学の
利用予定、扱い方などが公表されますので、改め
てお伝え致します。