医学部の推薦入試に先駆けて歯学部推薦入試
が行われ、合格発表も進んでいます。
昨日お伝えしたように、メルリックス学院か
ら歯学部推薦入試で最難関と言ってもいい、
東京歯科大学に10名、日本歯科大学生命歯
学部に6名の合格が確認出来ました。恐らく
さらに合格者は増えると思います。私立歯学
部推薦入試の合格者数は今年も、圧倒的に日
本一だと思います。
歯学部推薦入試の受験者に対して、私を含め
メルリックスのスタッフ総出で面接の練習を
します。歯学部の面接で、よくある質問とし
て「数ある歯学部の中で、なぜこの大学を志
望するのか?」があります。
いわゆる「大学志望理由」です。医学部入試
でもこの「大学志望理由」は、よく聞かれて
います。
生徒達にこの質問を投げかけると、様々な答
が返ってきます。その中に「早期体験実習が
あるから」という答があります。私達は、
この答は修正します。
ここで一度、医学部の面接や歯学部の面接で
の「大学志望理由」について考えてみましょ
う。
面接官は「他にもたくさん、医学部(歯学部)
があるけど、どうしてうちの大学なの?」と
聞いているわけです。つまり、ここで言うべき
ことは「この大学でなければならない理由」で
す。
医学部受験生の本音として「医学部なら、ど
こでもいい」ということがあるかもしれませ
ん。とは言え、面接で大学志望理由を聞かれ
た時に「医学部なら、どこでもいい。」とは、
言いにくいでしょう。
そこで受験生は一生懸命、大学志望理由を考
えるわけです。その時に志望校のパンフレッ
トを見て、最初の方のページに「早期体験実
習」について書かれていると、つい「早期体
験実習があり、そこで現場に触れることで早
い段階からモチベーション高く勉強できる」
と言いたくなります。
面接の練習をしていて、この答が返ってきた
時は、そのままにはしません。
なぜ、医学部や歯学部の面接で「早期体験
実習があるから」と言ってはいけないので
しょう。
それは「早期体験実習は、どこの大学でも
やっているから」です。
その大学でなければならない理由を言う際
に、どこの大学でもやっていることを言っ
ても、仕方ありません。面接官から「いや、
早期体験実習は、医学部ならどこの大学で
もやってるよ」と言われてしまいそうです。
そう言われなくても内心では「本気でうち
の大学に入りたいのか?」と思うでしょう。
なぜ、このようなことが起きるかと言うと
「志望校のことしか調べていないから」で
す。医学部にしても歯学部にしても推薦入
試は、1校のみの受験が原則です。そうす
ると、志望する医学部や歯学部1校のこと
だけを見ることが多くなります。
他の医学部や歯学部のことを知らないまま
大学志望理由を準備すると、こうなりがち
です。
私達は全ての私立医学部、歯学部を見てい
ますので、「早期体験実習は、どこでもやっ
ている」ということが分かっています。
では大学志望理由で、早期体験実習は言う
べきではないのでしょうか?そうでは、
ありません。
早期体験実習を大学志望理由として言うの
は構いません。ただし、言うのであれば
「この大学の早期体験実習は、他の医学部
の早期体験実習とここが違う。だからこの
大学」と言えるようにしてください。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんが、
全ての大学を調べるのは大変かもしれませ
ん。その時は、医学部や歯学部に詳しい塾
や予備校の手を借りるのもいいと思います。