医学部入試

AIが、センター英語で185点(2019-11-22)

NTTは、NTTのコミュニケーション基礎
研究所が中心になって進めているプロジェ
クト「ロボットは東大に入れるか」の一環
として、2019年度の大学入学センター
試験の英語筆記試験(200点満点)に挑
戦したところ、185点を取ることが出来
た、と発表しました。

NTTでは、機械翻訳や情報検索、対話処理
などに応用可能なコンピューターによる自然
言語処理、知識処理の基礎研究に取り組んで
います。「ロボットは東大に入れるか」は、
その中の一つのプロジェクトとして進められ
てきました。

つい2年ほど前は、センター試験の英語は
100点程度しか取れなかったのですが、
今回は200点満点の185点まで成績が
伸びました。

これまでは、問題文を含めた文章理解が難
しかったようですが、ディープラーニング
に基づく文章理解力の大幅な向上が点数に
表れたようです。

センター試験の得点にも驚きましたが、解
答に要した時間が数秒だった、という事に
も驚かされました。AIの進化には目を見張
るものがあります。

最近の医学部小論文や医学部面接では、AI
と医療について問われることが多くなって
います。

「医療現場において、AIに出来ることと出
来ないこと」「AIの進化が医療にもたらす
もの」「AIと医療の望ましい未来」こうい
ったことが、医学部入試の面接や小論文で
聞かれています。

医学部受験生の皆さんは、自分なりの「AI
と医療」についての考えをザッとでもまと
めておくといいでしょう。

皆さんが意外に抜けるのが「AIは疲れない」
という視点です。人間の医師は長時間働けば
疲れから集中力が欠けることもあるでしょう。
そのことがミスにつながる恐れもあります。

しかし、AIは疲れません。人間の医師との
大きな違いです。このことも頭に入れておく
といいでしょう。