国公立大学医学部の前期日程の試験日は2月
25日、26日の2日間が基本です。医学部
受験生の皆さんも「国公立医学部前期は2月
25、26」と思い込んでいるかもしれませ
ん。
国公立医学部50校のうち、45校の前期の
試験日は2月25日、26日で間違いありま
せん。ただし、国公立医学部の残る5校の試
験日は異なります。
東京大学理科Ⅲ類、新潟大学医学部、名古屋
大学医学部、京都大学医学部、九州大学医学
部の、5つの医学部前期日程の試験日は2月
25日、26日、27日の3日間になります。
特に九州大学医学部は前年と異なっています
ので、注意してください。
2月27日は、国公立大学医学部志望者の併
願も多い、大阪医科大学医学部センター試験
利用入試の2次試験日にもなっています。
大阪医科大学の受験も考えている医学部受験
生は、国公立大学医学部前期の試験日に注意
してください。2月27日も国公立医学部の
試験がある場合は、ホテルの予約も間違えな
いようにしてください。
例えば、東京大学理科Ⅲ類の前期試験日程は、
2月25日が国語、数学。26日は理科、外
国語の試験が行われます。そして27日に面
接が行われることで試験日が3日間になりま
す。九州大学医学部もこれまで行っていなか
った面接を行うこととしたため試験日が3日
間になりました。
国公立医学部の後期日程ですが、福島県立医
科大学医学部、広島大学医学部、鳥取大学医
学部の3つの医学部が後期日程を実施しない
こととしましたので、20校での実施になり
ました。
国公立大学医学部50校のうち後期日程の試
験を行うのは4割の20校になりますので、
前期勝負の様相が一層濃くなりました。
国公立医学部後期日程実施校が3校減って
20校になったこともあり、2021年1
月からセンター試験に代わって行われる大
学入学共通テストを控え、後期日程の受験
校の選定に悩まされる医学部受験生は多く
なりそうです。後期日程では、「大学入学
共通テストは避けたい」「今年で受験は終
わりにする」ということから医学部では
なく、他学部に出願する受験生も例年に
比べ多くなるかもしれません。
医学部受験生のこういった気持ちを考える
と、「前期で決めてしまいたい」という考え
から国公立医学部前期の志願動向は「チャ
レンジ」というより「手堅く」になること
が考えられます。
また、私立医学部の併願校も多くなるかも
しれません。私立医学部受験生も国公立医
学部志望者の動向に注意が必要でしょう。