私立医学部入試、歯学部入試では英語や数学、
理科が課され国公立医学部、歯学部ではそれ
に加えて国語や地歴公民が課されます。
さらに医学部入試、歯学部入試では学力試験
だけでなく、基本的に小論文も課されます。
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんは、英
語や数学、理科などの学力試験に向けた勉強
を優先して小論文にはあまり時間を掛けられ
ていない受験生も多いと思います。
特に現役生は、高校で英語や数学の授業はあ
っても、小論文を高校の授業で学ぶことは、
ほとんどないと思います。
医学部、歯学部の一般入試が近づいて来て、
受験生の皆さんは「やらなければならない
ことが多すぎて、とても入試に間に合わない」
と思っているのではないでしょうか?
そこへ持ってきて、小論文です。
時間的に厳しいかもしれませんが医学部入試、
歯学部入試で小論文が出題されるわけですか
ら、やらない訳には行きません。
では、これから小論文とどう向き合っていけ
ばいいのでしょうか?
医学部受験生、歯学部受験生の皆さんの中に
は「小論文が上手く書け、高い評価が得られ
れば医学部(歯学部)に合格出来る」と思っ
ている受験生もいると思います。
私は、そうは思いません。「小論文が上手
く書けたから医学部(歯学部)に合格する」
とは思いませんが、「小論文が書けなかった
ことで、医学部(歯学部)に本来合格して
いたはずなのに不合格」は、あります。
これは医学部、歯学部の入試を担当される
方々と毎年、何度も会う中での私の結論で
す。
聖マリアンナ医科大学の一般入試の小論文
の配点は100点から50点に減りました。
その理由を聖マリアンナ医科大学の入試担
当者にお聞きしたところ「差がつかないか
ら」との返答でした。
久留米大学医学部の小論文の評価方法を、
お聞きしたところ、久留米大学の学長に次ぐ
立場の方から「字数と誤字を主に見る」との
答でした。受験生が書いた内容は「ほとんど
見ていない」とのことです。
学力試験を採点するのと違って「小論文の採
点を医学部教員がすることは難しい」という
ことでしょう。医学部の教員は、国語のプロ
ではありません。一つの物事に対する考え方
も様々でしょう。採点者によって評価が異な
る可能性もあります。
こういったことを踏まえて医学部入試、歯学
部入試の小論文と、これからどう向き合って
行けばいいのでしょうか?
私の考えは、「医療系の知識を入れることでは
なく、時間をかけずに医学部、歯学部の小論文
に慣れる」です。
少し、長くなりますので具体的な医学部の小論文、
歯学部の小論文対策方法については、明日お伝え
いたします。