独立行政法人大学入試センターは12月6日、
金曜日に来年1月18日(土)、19日(日)に
行う大学入試センター試験(以下、センター
試験)の志願者数を発表しました。
今年の9月30日から出願受付を開始した、
センター試験の志願者数は前年より19,132人
減少の557,698人でした。センター試験の志
願者数は約2万人の減少となりました。
センター試験の志願者の内訳を見ると、現役
生は約1万3千人の減少で、現役生の減少が
大きかったことが分かります。
来年3月卒業予定の高校生(現役生)のうち、
センター試験に出願した者の割合である「現
役志願率」が前年より0.7%減の43.3%だった
ことが影響しています。現役志願率は、ここ
のところ高止まりしていましたが、来年1月
のセンター試験では減少しました。
再来年1月から、センター試験に代わって行
われる大学入学共通テストを「避けたい」と
いうことから、国公立大学を受験しないで私
立大学に絞った現役生が多かったのかもしれ
ません。
現役生だけでなく浪人生も含めて、受験生の
「安全志向」が言われています。そのことが
実際に数字に表れたとも考えられます。
受験生の「安全志向」が医学部入試に与える
影響も多少なりともあると思います。国公立
医学部志望者の私立医学部併願が増えそうで
す。
一方で、他学部に比べ飛び抜けて入試難易度
の高い医学部を諦める受験生もいるように
思います。私立医学部の志願者数自体は減る
かもしれませんが、「医学部合格は無理」と
考えた受験生が減るだけですので、医学部入
試そのものの難易度は変わらないと考えてく
ださい。
なお、センター試験を利用する大学は前年よ
り6大学増えて、過去最高の858大学となり
ました。
私立大学でセンター試験を利用する大学は、
前年に比べ2大学増え、553大学となりまし
た。私立医学部でセンター試験を利用する大
学は、31大学中17大学です。