医学部入試

明日の岩手医科医学部の注意点(2020-01-21)

明日は、岩手医科大学医学部の1次試験日
です。岩手県にある医学部は、岩手医科大
学医学部だけで、国立の岩手大学には医学
部は設置されていません。

明治30年設立の岩手医学講習所を前身と
する大変な伝統校で、いわゆる旧設医学部
に当たります。

現在は、医学部の他に歯学部、薬学部、看
護学部を持つ医療系総合大学です。

岩手医科大学医学部入試の大きな特徴の
一つが「1次合格者を多く出す」です。

昨年の岩手医科大学医学部の1次試験合
格者は551名で、一昨年は656名でした。

私立医学部入試で、600名を超える1次試
験合格者が出ることは稀です。今年も、少
なくとも500名を超える1次試験合格者を
出すと思われますので、「1次試験合格のチ
ャンスは大きい」と考えられます。

ただし、昨年は551名の1次試験合格者の
うち、繰り上げ合格を含めた最終合格者は
249名でした。一昨年は、1次試験合格者
656名、繰り上げ合格を含めた最終合格者
は186名で、1次合格から2次合格まで
少し距離があります。面接に50点の配点
があり、万全の2次対策が必要です。

さて、明日の岩手医科大学医学部1次試験
の注意点の第一は「試験時間が短い」です。

英語も数学も理科も試験時間は60分です。
(理科は2科目120分、1科目60分計算)
試験時間60分の試験となると、特に時間
配分が重要になります。

最初の英語は大問7題を60分で解きます。
ここ最近は、以前にも増して時間に余裕の
無い出題となっています。内容真偽中心の
長文に慣れていないと時間を取られてしま
います。岩手医科大学医学部の英語対策を
どの程度やったかが結果に表れると思いま
す。少なくとも過去問は見ておいてくださ
い。

岩手医科大学医学部の数学は、2017年度
にかなり難化したものの18年、19年は
17年ほどの難しさは無くなっています。
これまでは微分・積分や確率が多く出題
されてきています。これまでデータの
分析は出題されていませんが、ここ最近の
私立医学部全体の数学を見ていると、デー
タの分析が出題されても不思議ではありま
せん。

60分で大問3題、オールマーク式ですが、
過去問で時間配分を考えておくといいと
思います。全問完答を目指すより、7割
を手堅く取ることを、まずは目指すと
いいでしょう。

岩手医科大学医学部の1次試験では小論
文も行われますので、その準備もしてお
いてください。

岩手医科大学医学部の小論文は、長くな
い課題文を読んで自分の考えを述べる
ものです。課題文を読むのに時間は掛
かりませんが、試験時間が50分と短
いので手際よく自分の考えをまとめる
ことが必要です。

岩手医科大学医学部入試では、1次試
験の成績に、配点50点の面接の点数
を加えて2次試験の合否を判断します。
その際、同点の受験生の判定に小論文
は使われます。

なお、面接の点数が基準点に満たない
場合は、1次試験の成績によらず不合
格となります。